川端康成(かわばた やすなり)(1899-1972)
1899年(明治32年)大阪生まれ。東京帝国大学国文学科卒。
帝大在学中に、菊池寛に認められ文芸時評などで頭角を現した後、
横光利一らと共に同人誌「文藝時代」を創刊。
西欧の前衛文学を取り入れた「新感覚派」の作家として注目された。
1968年(昭和43年)日本人初のノーベル文学賞を受賞。
1972年(昭和47年)4月16日、逗子の仕事部屋で自死。
著書に「伊豆の踊子」「雪国」「古都」「山の音」など多数。
川端康成氏がノーベル文学賞を受賞した翌日(1968年10月18日)三島由紀夫氏、 それに文芸評論家の伊藤正氏による鼎談が、鎌倉の川端氏の自宅で開催された。 川端氏が「受賞は翻訳者のおかげで、厳密にいうと受賞を辞退すべきかも知れない」 と語ると、三島氏が「いやそれはとんでもないお考え」というやり取りがあった。 非英語圏の文学作品にとってノーベル賞受賞の決め手は、ひとえに翻訳の質であるわけで、 川端氏は、文学賞を受賞した際に、翻訳者のエドワード・サイデンステッカー氏に賞金の 半分を渡しており、翻訳者による貢献を大いに評価していたことが伺えるのである。 |
代表作品
(映画 原作)
松竹「狂った一頁」(井上正夫、中川芳江、飯島綾子、根本弘、関操、高勢実)1926年(大正15年)
帝キネ「浅草紅団」(小宮一晃、徳川良子、葉山三千子、若葉馨)1930年(昭和5年)
松竹「恋の花咲く 伊豆の踊子」(田中絹代、大日方伝、小林十九二、若水絹子)1933年(昭和8年)
松竹「水上心中」(若水絹子、大塚君代、日下部章、日守新一、御影公子)1934年(昭和9年)
PCL「乙女ごころ三人娘」(細川ちか子、堤真佐子、梅園竜子、林千歳、松本千里)1935年(昭和10年) .
松竹「舞姫の暦」(本郷秀雄、水島光代、上山草人)1935年(昭和10年)
松竹「有りがたうさん」(上原謙、石山隆嗣、仲英之助、桑野通子)1936年(昭和11年)
新興「女性開眼」(高山広子、新田実 、草島競子、宇佐美淳、清水将夫)1939年(昭和14年)
東宝「舞姫」(山村聡、高峰三枝子、片山明彦、岡田茉莉子、二本柳寛、木村功)1951年(昭和26年)
大映「浅草紅団」(京マチ子、乙羽信子、根上淳、岡譲二、河村黎吉)1952年(昭和27年)
大映「千羽鶴」(木暮実千代、乙羽信子、杉村春子、清水将夫 、森雅之)1953年(昭和28年)
大映「浅草物語」(山本富士子、木村三津子、森雅之、霧立のぼる)1953年(昭和28年)
東宝「山の音」(上原謙、原節子、山村聡、杉葉子、丹阿弥谷津子、中北千枝子)1954年(昭和29年)
松竹「伊豆の踊子」(美空ひばり、石浜朗、由美あづさ、片山明彦、雪代敬子)1954年(昭和29年)
東宝「母の初恋」(岸恵子、上原謙、三宅邦子、香川京子、加東大介、志村喬)1954年(昭和29年)
大映「川のある下町の話」(根上淳、有馬稲子、田口顕二、山本富士子)1955年(昭和30年)
大映「虹いくたび」( 京マチ子 川上康子 若尾文子 船越英二 川崎敬三)1956年(昭和31年)
日活「東京の人 前後篇」(月丘夢路 、左幸子、柴恭二、滝沢修、芦川いづみ)1956年(昭和31年)
東宝「雪国」(池部良、岸恵子、八千草薫、森繁久彌、加東大介、久保明、田中春男)1957年(昭和32年)
東宝「女であること」(森雅之 、原節子、久我美子、香川京子、三橋達也)1958年(昭和33年)
日活「風のある道」(大坂志郎 、山根寿子、北原三枝、芦川いづみ 、清水まゆみ)1959年(昭和34年)
松竹「伊豆の踊子」(鰐淵晴子、津川雅彦、桜むつ子、田浦正巳、城山順子)1960年(昭和35年)
松竹「古都」(岩下志麻、吉田輝雄、早川保、長門裕之、環三千世)1963年(昭和38年)
日活「伊豆の踊子」(吉永小百合、高橋英樹、大坂志郎、堀恭子、浪花千栄子)1963年(昭和38年)
松竹「美しさと哀しみと」(加賀まりこ、八千草薫、山村聡、山本圭、渡辺美佐子、杉村春子)1965年(昭和40年)
松竹「雪国」(岩下志麻、木村功、加賀まりこ、沢村貞子、早川保、東山千栄子)1965年(昭和40年)
松竹「女のみづうみ」(岡田茉莉子、芦田伸介、露口茂、早川保、夏圭子)1966年(昭和41年)
東宝「伊豆の踊子」(黒沢年男 、内藤洋子、江原達怡、田村奈己、乙羽信子)1967年(昭和42年)
松竹「眠れる美女」(原田芳雄、大西結花、吉行和子、福田義之、鰐淵晴子、観世栄夫)1968年(昭和43年)
松竹「日も月も」(岩下志麻、石坂浩二、中山仁、久我美子、森雅之、大空真弓、笠智衆)1969年(昭和44年)
大映「千羽鶴」(平幹二朗、若尾文子 、梓英子、京マチ子、船越英二)1969年(昭和44年)
東宝「伊豆の踊子」(山口百恵、三浦友和、中山仁、佐藤友美、一の宮あつ子)1974年(昭和49年)
東宝「古都」(山口百恵、實川延若、岸恵子、三浦友和、北詰友樹、沖雅也)1980年(昭和55年)
横山プロ「眠れる美女」(原田芳雄、大西結花、吉行和子、福田義之、鰐淵晴子)1995年(平成7年)
(テレビドラマ 原作)
NHK「母の初恋」(松本克平、大塚道子、北原文枝、三戸部スエ、鈴木光枝、藤谷明希美)1953年(昭和28年)
NHK「弟のひみつ」(高桐真、広野みどり、田中義道、北村昌子)1956年(昭和31年)
NTV「東京の人」(轟夕起子、由美あづさ、姫ゆり子、北原隆、二本柳寛、菅谷政子)1956年(昭和31年)
NHK「離合」(斎藤達雄、月丘夢路、北原三枝、岡田英次)1956年(昭和31年)
NHK「母の初恋」(小林千登勢、松下達夫、忍節子、藤田淑子、奈良岡朋子、石田早苗)1958年(昭和33年)
NHK「日も月も」(清水将夫、高杉早苗、小林千登勢)1959年(昭和34年)
NET「母の初恋」(山内明、久邇恭子)1959年(昭和34年)
CBC「並木」(佐分利信、村瀬幸子、久松夕子、月まち子)1960年(昭和35年)
NHK「伊豆の踊子」(山本勝、小林千登勢、梅野公子)1961年(昭和36年)
NET「雪国」(若原雅夫、小山明子、矢代京子、西川敬三郎、高村俊郎)1961年(昭和36年)
TBS「母の初恋」(永井智雄、野口ふみえ、中村美代子、平松淑美、伊藤弘子、大塚国夫)1961年(昭和36年)
TBS「女であること」(淡島千景、田浦正巳、市川寿美礼)1961年(昭和36年)
CX「東京の人」(月丘夢路、下元勉)1961年(昭和36年)
TBS「川のある下町の話」(宇津井健、稲垣美穂子、大空真弓、宮口精二、夏川静枝)1961年(昭和36年)
TBS「四つの愛の物語(2)「離合」」(増田順司、安井昌二、岸旗江、三ツ矢歌子、飯野建司)1961年(昭和36年)
TBS「雪国」(池内淳子、山内明、岸久美子)1962年(昭和37年)
TBS「純愛シリーズ(第81回)妹の晴着」(千之赫子、真中陽子、小林昭二)1963年(昭和38年)
NHK「東京の人」(木暮実千代、磯村みどり)1963年(昭和38年)
KTV「母の初恋」(若原雅夫、東恵美子、雪代敬子、黛ひかる、塩谷洋)1963年(昭和38年)
CX「虹いくたび」(下元勉、青山京子、明月美保、日高澄子、佐竹明夫)1963年(昭和38年)
NET「山の音」(山村聡(山村聰)、水戸光子、天田俊明、桜町弘子、角梨枝子、殿山泰司)1963年(昭和38年)
NHK「美しさと哀しみと」(池内淳子、富士真奈美、信欣三、下條正巳、赤木蘭子)1964年(昭和39年)
NHK「古都」(中村鴈治郎、萬代峰子、小林千登勢、津川雅彦、清水元)1964年(昭和39年)
NHK「たまゆら」(笠智衆、亀井光代、、勝呂誉、長浜藤夫、加藤道子)1965年(昭和40年)
CX「古都」(長内美那子、小坂一也、宗方勝巳、吉田輝雄、宇佐美淳也)1966年(昭和41年)
TBS「東京の人」(月丘夢路月、丘千秋、柏木由紀子、天田俊明、細川俊夫、花木章吾)1966年(昭和41年)
MBS「女であること」(三橋達也、小山明子、島かおり、佐々木愛、関口宏、北村和夫)1967年(昭和42年)
NET「美しさと哀しみと」(淡島千景、池部良、林春枝、宝生あやこ、河村有紀、千之赫子)1968年(昭和43年)
NHK「美しさと哀しみと」(池内淳子、森雅之、藤田尚子、文野朋子、橋本菊子、小西幸男)1968年(昭和43年)
RKB「夫唱婦和」(池内淳子、田村高広、香山美子、浜畑賢吉)1970年(昭和45年)
NHK「雪国」(中村玉緒、田村高広、亀井光代、根岸明美、佐奈田恒夫、尾崎勝子、南美江)1970年(昭和45年)
NHK「女であること」(八千草薫、大谷直子、ジュディ・オング、山内明、川口恒、仲谷昇)1972年(昭和47年)
KTV「雪国」(大谷直子、山口崇、原田大二郎、三浦真弓、悠木千帆、坂本スミ子、白木万理)1973年(昭和48年)
KTV「伊豆の踊子」(栗田ひろみ、小林芳宏、ジェリー藤尾、奈良岡朋子、松岡きっこ)1973年(昭和48年)
KTV「美しさと哀しみと」(岡田茉莉子、梓英子、山内明、河村有紀、荒谷公之)1973年(昭和48年)
KTV「母の初恋」(松坂慶子、田村高広、野川由美、水野久美、前田吟)1973年(昭和48年)
RKB「千羽鶴」(石坂浩二、岸田今日子、新藤恵美、佐々木すみ江、珠めぐみ)1978年(昭和53年)
TBS「まつりのあとに」(秋吉久美子、篠田三郎、久保菜穂子、垂水悟郎、平山真理子)1980年(昭和55年)
YTV「古都」(岡江久美子、志垣太郎、河原崎建三、松下達夫)1980年(昭和55年)
MBS「雪国」(松坂慶子、片岡孝夫、真行寺君枝、吉田日出子、一の宮)1981年(昭和56年)
TBS「愛の陽炎」(新藤恵美、仲谷昇、風見章子、中島久之、立石凉)1984年(昭和59年)
NTV「山の音」(大竹しのぶ、乙羽信子、江藤潤、山内明、石井めぐみ、音無美紀子)1986年(昭和61年)
KTV「青春アニメ全集(第1回)伊豆の踊子」(島本須美、神谷明、津嘉山正種、今井和子、小宮和枝)1986年(昭和61年)
KTV「古都」(沢口靖子、村上弘明、堤大二郎、田村高広、草笛光子、田武謙三)1988年(昭和63年)
ANB「雪国」(古手川祐子、鹿賀丈史、有森也実、富田靖子)1989年(昭和64年)
TBS「伊豆の踊子」(小田茜、萩原聖人、後藤久美子、布施博、秋本奈緒美、越智静香)1992年(平成4年)
TX「伊豆の踊子」(木村拓哉、早勢美里、加賀まりこ、柳沢慎吾、石橋蓮司、川上麻衣子、飯塚雅弓)1993年(平成5年)
CX「みずうみ」(大高洋夫、井出薫、宝生舞、角口明美、星野衣厘)1994年(平成6年)
TX「古都」(中江有里、橋爪功、岩本多代、杉本哲太、大沢健、橋本潤)1994年(平成6年)
CX「朝雲」(井出薫、緒川たまき、五十嵐五十鈴)1994年(平成6年)
TBS「最後の家族旅行」(緒形拳、石田ゆり子、高橋恵子、稲垣吾郎)1996年(平成8年)
TBS「モーニング娘。新春!LOVEストーリーズ」(後藤真希、片平なぎさ、保田圭、辻希美)2002年(平成14年)
EX「古都」(上戸彩、渡部篤郎、夏八木勲、高橋恵子、小栗旬)2005年(平成17年)
WOWWOW「イヴの贈り物」(館ひろし、貫地谷しほり、手塚理美、石倉三郎、宇崎竜童)2007年(平成19年)
NHK「妖しき文豪怪談(第1回)片腕」(平田満、芦名星、山田麻衣子、安藤玉恵、内田みずき)2010年(平成22年)
NHK「雪国-SNOW COUNTRY-」(高橋一生、奈緒、由紀さおり、高良健吾、森田望智、芹澤興人)2022年(令和4年)
(舞台 原作)
歌舞伎座「千羽鶴」(歌舞伎座)1952年08月03日~08月27日
新橋演舞場「伊豆の踊子」(新橋演舞場)1957年10月02日~10月26日
明治座「古都」(明治座)1962年04月01日~04月25日
南座「雪国」(南座)1969年03月01日~03月27日
芸術座「千羽鶴」(芸術座)1969年03月04日~04月13日
芸術座「雪国」(芸術座)1970年05月08日~07月03日
新橋演舞場「千羽鶴」(新橋演舞場)1972年11月03日~11月27日
新橋演舞場「雪国」(新橋演舞場)1973年01月02日~01月28日
新橋演舞場「古都」(新橋演舞場)1974年03月01日~03月25日
三越劇場「雪国」(三越劇場)1980年03月06日~03月28日
日生劇場「雪国」(日生劇場)1982年01月03日~01月27日
三越劇場「雪国」(三越劇場)1984年01月04日~01月25日
芸術座「雪国」(芸術座)1986年01月02日~02月28日
シアターアプル「浅草紅団」(シアターアプル)1988年10月15日~10月30日
御園座「雪国」(御園座)1988年11月03日~11月27日
東俳テアトロ館「伊豆の踊子」(劇団東俳)1988年12月02日~12月05日
新橋演舞場「雪国」(新橋演舞場)1989年10月02日~10月26日
芸術座「雪国」(芸術座)1990年01月02日~02月28日
新宿コマ劇場「雪国」(新宿コマ劇場)1995年06月02日~06月28日
明治座「雪国」(明治座)1995年10月03日~10月27日
芸術座「雪国」(芸術座)2000年01月02日~02月28日
博多座「雪国」(博多座)2000年10月01日~10月24日
紀伊國屋サザンシアター「雪国」(地人会)2001年03月21日~03月28日
御園座「雪国」(御園座)2002年12月01日~12月24日
森下スタジオ「片腕」(川端康成三部作企画)2012年12月26日~12月28日
こまばアゴラ劇場「片腕」(こまばアゴラ劇場)2014年04月16日~04月21日
こまばアゴラ劇場「片腕」(アイビスアソシエイツ)2014年04月16日~04月21日
東京文化会館大ホール「眠れる美女」(東京文化会館)2016年12月10日~12月11日