(17) 練習問題

【1】  スイッチングハブの機能
ネットワーク機器の一つであるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の機能として、適切なものはどれか。

(ア) LAN ポートに接続された端末に対して、IP アドレスの動的な割当てを行う。
(イ) 受信したパケットを、宛先 MAC アドレスが存在する LAN ポートだけに転送する。
(ウ) 受信したパケットを、全ての LAN ポートに転送(ブロードキャスト)する。
(エ) 受信したパケットを、ネットワーク層で分割(フラグメンテーション)する。
(平成24年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問35)

【2】  物理層での中継を行う装置
LAN において、伝送距離を延長するために伝送路の途中でデータの信号波形を増幅・整形して、物理層での中継を行う装置はどれか。

(ア) スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)
(イ) ブリッジ
(ウ) リピータ
(エ) ルータ
(平成23年 春期 基本情報技術者試験 午前 問38)

【3】  ルータの機能
 ルータの機能として、適切なものはどれか。

(ア) OSI 基本参照モデルの第4〜7層のプロトコルが異なる LAN 同士を接続する。
(イ) ネットワークに接続されている機器数の把握や稼働状況の集中管理をする。
(ウ) 複数の LAN を OSI 基本参照モデルの第2層(データリンク層)で接続し、MAC アドレスによるパケットのフィルタリングを行う。
(エ) 複数の LAN を OSI 基本参照モデルの第3層(ネットワーク層)で接続し、パケットを中継する。
(平成19年 春期 基本情報技術者試験 午前 問57)

【4】  グローバルIPアドレス接続
 プライベート IP アドレスの複数の端末が、一つのグローバル IP アドレスを使ってインターネット接続を利用する仕組みを実現するものはどれか。

(ア) DHCP      (イ) DNS  
(ウ) NAPT      (エ) RADIUS
(平成24年 春期 基本情報技術者試験 午前 問37)

【5】  ARPの仕組み
 通信を要求した PC に対し、ARP の仕組みを利用して実現できる通信の可否の判定方法のうち、最も適切なものはどれか。

(ア) PC にインストールされているソフトウェアを確認し、登録されているソフトウェアだけがインストールされている場合に通信を許可する。
(イ) PC の MAC アドレスを確認し、事前に登録されている MAC アドレスをもつ場合だけ通信を許可する。
(ウ) PC の OS のパッチ適用状況を確認し、最新のパッチが適用されている場合だけ通信を許可する。
(エ) PC のマルウェア対策ソフトの定義ファイルを確認し、最新になっている場合だけ通信を許可する。
(平成24年 春期 基本情報技術者試験 午前 問44)

【6】   OSI基本参照モデルの各層で中継する装置
 OSI 基本参照モデルの各層で中継する装置を、物理層で中継する装置、データリンク層で中継する装置、ネットワーク層で中継する装置の順に並べたものはどれか。

(ア) ブリッジ、リピータ、ルータ       (イ) ブリッジ、ルータ、リピータ
(ウ) リピータ、ブリッジ、ルータ       (エ) リピータ、ルータ、ブリッジ
(平成23年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問37)

【7】  TCPが属する層
 TCP/IP 階層モデルにおいて、TCP が属する層はどれか。

(ア) アプリケーション層       (イ) インターネット層
(ウ) トランスポート層        (エ) リンク層
(平成23年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問38)

【8】  ネットワークの疎通確認
 TCP/IP ネットワークにおいて、ネットワークの疎通確認に使われるものはどれか。

(ア) BOOTP      (イ) DHCP 
(ウ) MIB       (エ) PING
(平成23年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問40)

【9】  アプリケーション識別
 TCP 及び UDP のプロトコル処理において、通信相手のアプリケーションを識別するために使用されるものはどれか。

(ア) MAC アドレス      (イ) シーケンス番号
(ウ) プロトコル番号      (エ) ポート番号
(平成23年 春期 基本情報技術者試験 午前 問36)

【10】  CSMA/CD方式のLAN
 CSMA/CD 方式の LAN に接続されたノードの送信動作に関する記述として、適切なものはどれか。

(ア) 各ノードに論理的な順位付けを行い、送信権を順次受け渡し、これを受け取ったノードだけが送信を行う。
(イ) 各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ、使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間経過後に再度送信を行う。
(ウ) 各ノードを環状に接続して、送信権を制御するための特殊なフレームを巡回させ、これを受け取ったノードだけが送信を行う。
(エ) タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信を行う。
(平成23年 春期 基本情報技術者試験 午前 問37)

【11】  DHCPの説明
 DHCP の説明として、適切なものはどれか。

(ア) IP アドレスの設定を自動化するためのプロトコルである。
(イ) ディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコルである。
(ウ) 電子メールを転送するためのプロトコルである。
(エ) プライベート IP アドレスをグローバル IP アドレスに変換するためのプロトコルである。
(平成23年 春期 基本情報技術者試験 午前 問39)

【12】  ネットワーク層の説明
 OSI 基本参照モデルにおけるネットワーク層の説明として、適切なものはどれか。

(ア) エンドシステム間のデータ伝送を実現するために、ルーティングや中継などを行う。
(イ) 各層のうち、最も利用者に近い部分であり、ファイル転送や電子メールなどの機能が実現されている。
(ウ) 物理的な通信媒体の特性の差を吸収し、上位の層に透過的な伝送路を提供する。
(エ) 隣接ノード間の伝送制御手順(誤り検出、再送制御など)を提供する。
(平成22年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問34)

【13】  複数のLANを接続するための装置
 複数の LAN を接続するために用いる装置で、OSI 基本参照モデルのデータリンク層のプロトコル情報に基づいてデータを中継する装置はどれか。

(ア) ゲートウェイ       (イ) ブリッジ  
(ウ) リピータ         (エ) ルータ
(平成22年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問35)

【14】  パケットの経路決定
 ルータがパケットの経路決定に用いる情報として、最も適切なものはどれか。

(ア) あて先 IP アドレス     (イ) あて先 MAC アドレス
(ウ) 発信元 IP アドレス     (エ) 発信元 MAC アドレス
(平成22年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問36)

【15】  グローバルアドレスに変換
 LAN に接続されている複数の PC を FTTH を使って、インターネットに接続するシステムがあり、装置 A の WAN 側のインタフェースには1個のグローバル IP アドレスが割り当てられている。この1個のグローバル IP アドレスを使って複数の PC がインターネットを利用するのに必要となる装置 A の機能はどれか。

(ア) DHCP        (イ) NAPT( IP マスカレード)
(ウ) PPPoE        (エ) パケットフィルタリング
(平成22年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問38)

【16】  ルータのNAT機能の説明
 インターネット接続用ルータの NAT 機能の説明として、適切なものはどれか。

(ア) インターネットへのアクセスをキャッシュしておくことによって、その後に同じ IP アドレスのサイトへアクセスする場合、表示を高速化できる機能である。
(イ) 通信中の IP パケットから特定のビットパターンを検出する機能である。
(ウ) 特定の端末あての IP パケットだけを通過させる機能である。
(エ) プライベート IP アドレスとグローバル IP アドレスを相互に変換する機能である。
(平成22年 春期 基本情報技術者試験 午前 問36)

【17】  DNSサーバの役割
 TCP/IP ネットワークで DNS が果たす役割はどれか。

(ア) PC などからの IP アドレス付与の要求に対し、サーバに登録してある IP アドレスの中から使用されていない IP アドレスを割り当てる。
(イ) サーバの IP アドレスを意識せず、プログラムの名前を指定するだけでサーバのプログラムの呼出しを可能にする。
(ウ) 社内のプライベート IP アドレスをグローバル IP アドレスに変換し、インターネットへのアクセスを可能にする。
(エ) ドメイン名やホスト名などと IP アドレスとを対応付ける。
(平成20年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問35)

【18】  IPv6で追加・変更された仕様
 IPv4 にはなく、IPv6 で追加・変更された仕様はどれか。

(ア) アドレス空間として 128 ビットを割り当てた。
(イ) サブネットマスクの導入によって、アドレス空間の有効利用を図った。
(ウ) ネットワークアドレスとサブネットマスクの対によって IP アドレスを表現した。
(エ) プライベートアドレスの導入によって、IP アドレスの有効利用を図った。
(平成20年 春期 基本情報技術者試験 午前 問52)

【19】  IPアドレスの自動設定
 LAN に接続された PC に対して、その IP アドレスを PC の起動時などに自動設定するために用いるプロトコルはどれか。

(ア) DHCP        (イ) DNS  
(ウ) FTP          (エ) PPP
(平成20年 春期 基本情報技術者試験 午前 問54)

【20】  サブネットマスクの説明
 IP アドレスに関する記述のうち、サブネットマスクの説明はどれか。

(ア) 外部のネットワークへアクセスするときに、ゲートウェイが一つの IP アドレスを複数の端末で共用させるために使用する情報である。
(イ) クラス A 〜 D を識別するために使用する4ビットの情報である。
(ウ) ネットワーク内にあるすべてのノードに対して、同一の情報を送信するために使用される情報である。
(エ) ホストアドレス部の情報を分割し、複数のより小さいネットワークを形成するために使用する情報である。
(平成19年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問54)

【21】  MACアドレスの取得
 相手の IP アドレスは分かっているが MAC アドレスが未知の場合、その MAC アドレスを取得するのに使用されるものはどれか。

(ア) ARP     (イ) DHCP    
(ウ) ICMP    (エ) NAT
(平成18年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問51)

【22】  送信元とあて先の機器の識別番号
CSMA/CD 方式の LAN で、フレームを送受信するときに、送信元とあて先の特定のためにデータリンク層で使用されるものはどれか。

(ア) IP アドレスのホスト番号     (イ) MAC アドレス
(ウ) サブネットマスク        (エ) ポート番号 
(平成15年 春期 基本情報技術者試験 午前 問64)

【23】   CSMA/CD方式のLANの特徴
 CSMA/CD 方式による 10M ビット/秒の LAN の特徴として、適切なものはどれか。

(ア) 送信フレームの衝突が生じたときは、送信端末は送出を中断し、乱数に従った待ち時間の後に再送する。
(イ) 多数の端末が同時にデータを送出する場合は、伝送路が時分割多重化されるので、10M ビット/秒の伝送速度は保証されない。
(ウ) 端末がデータの送信権を確保するためには、トークンを獲得する必要がある。
(エ) 端末ごとにタイムスロットが決められるので、必ずそのタイミングでデータを送信する必要がある。
(平成17年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問54)

【24】  3層クライアントサーバシステム構成
 3層クライアントサーバシステム構成で実現した Web システムの特徴として、適切なものはどれか。

(ア) HTML で記述されたプログラムをサーバ側で作動させ、クライアントソフトはその結果を画面に表示する。
(イ) 業務処理の変更のたびに、Web システムを動作させるための業務処理用アプリケーションを配布し、クライアント端末にインストールする必要がある。
(ウ) 業務処理はサーバ側で実行し、クライアントソフトは HTML の記述に従って、その結果を画面に表示する。
(エ) クライアント端末には、サーバ側からの HTTP 要求を待ち受けるサービスを常駐させておく必要がある。
(平成24年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問13)

【25】  無線LANに関する記述
 無線 LAN (IEEE 802.11)に関する記述として、適切なものはどれか。

(ア) 機器間の距離に制約がない。
(イ) 情報の漏えいや盗聴の可能性がないので、セキュリティ対策は不要である。
(ウ) 赤外線や電波を利用しているので、接続機器の移動が容易である。
(エ) マイクロ波帯の電波を利用する場合は、電波法の規制を受けない。
(平成14年 秋期 基本情報技術者試験 午前 問64)

【26】  TCP/IPネットワーク
 TCP/IPネットワークで利用されるプロトコルのうち、ホストにリモートログインし、遠隔操作ができる仮想端末機能を提供するものはどれか。

(ア) FTP
(イ) HTTP
(ウ) SMTP
(エ) TELNET
(平成23年 特別 基本情報技術者試験 午前 問41)

【27】  イーサネットフレーム
1個のTCPパケットをイーサネットに送出したとき、イーサネットフレームに含まれる宛先情報の、送出順序はどれか。

(ア)宛先IPアドレス、宛先MACアドレス、宛先ポート番号
(イ)宛先IPアドレス、宛先ポート番号、宛先MACアドレス
(ウ)宛先MACアドレス、宛先IPアドレス、宛先ポート番号
(エ)宛先MACアドレス、宛先ポート番号、宛先IPアドレス
(平成25年 秋期 基本情報技術者試験 問37)








練習問題 解答

【1】(イ) 
解説 スイッチングハブは、接続された機器の MAC アドレスを記憶し、宛先の MAC アドレスの LAN ポートだけに転送する機能を持ったハブである。
(ア):誤り。DHCP の説明である。
(イ):正しい。
(ウ):誤り。リピータ の説明である。
(エ):誤り。ルータ の説明である。

【2】(ウ) 

【3】(エ) 
解説(ア):誤り。 OSI 基本参照モデルの第4〜7層のプロトコルが異なる LAN 同士を接続するのは、ゲートウェイである。
(イ):誤り。 ネットワークモニタに関する説明である。
(ウ):誤り。 LAN を OSI 基本参照モデルの第2層(データリンク層)で接続し、MAC アドレスによるパケットのフィルタリングを行うのは、ブリッジである。
(エ):正しい。 ルータは、OSI 基本参照モデルの第3層(ネットワーク層)で接続し、パケットを中継する

【4】(ウ) 
解説(ア):誤り。DHCP ( Dynamic Host Configuration Protocol ) は、 各クライアントに、起動時に動的に IP アドレスを割り当てる機能である。一定時間使用しない場合は、 IP アドレスを回収し、他のクライアントに割り当てる。 DHCP サーバは、IP アドレスをクライアント用にいくつかまとめて用意しておく。
(イ):誤り。DNS( Domain Name System ) IP アドレスとフルドメイン名は、1対1に対応しているが、 IP アドレスは人間が理解しにくい。そこで、ドメイン名を IP アドレスに変換するしくみが DNS である。 DNS は、ドメイン名を IP アドレスに変換するための分散データベースシステムになっている。
(ウ):正しい。NAPT( Network Address Port Translation ) は、1つのグローバルアドレスを複数のコンピュータで共有する仕組みである。
(エ):誤り。RADIUS( Remote Authentication Dial-In User Service ) は、ダイヤルアップユーザの認証システムである。

【5】(イ) 
解説 ARP( Address Resolution Protocol )は、イーサネットで IP アドレスから MAC アドレスを動的に得るためのプロトコルである。

【6】(ウ) 

【7】(ウ) 

【8】(エ) 
解説(ア):誤り。BOOTP(Bootstrap Protocol)は、ネットワーク上のコンピュータが IP アドレスやホスト名などをサーバーから取得するためのプロトコルである。。
(イ):誤り。DHCP( Dynamic Host Configuration Protocol )は、 各クライアントに、起動時に動的に IP アドレスを割り当てる機能である。一定時間使用しない場合は、IP アドレスを回収し、他のクライアントに割り当てる。
(ウ):誤り。MIB(Management Information Base )は、SNMP を利用している機器が、状態を外部に知らせるための公開情報ある。
(エ):正しい。PING コマンドは、特定の IP アドレスへのネットワーク接続を確認することができるコマンドである。

【9】(エ) 
解説(ア):誤り。MAC( Media Access Control address ) アドレス は、ネットワーク上で、コンピュータ機器を識別するために設定されている LAN カード などのネットワーク機器に割り当てられる物理アドレスである。
MAC アドレスの先頭の 24 ビットは、コンピュータやネットワーク機器のメーカに割り当てられたベンダ固有の ID で、後続の 24 ビットは、メーカが割り当てた固有製造番号である。
(イ):誤り。シーケンス番号 は、TCP パケットのヘッダ部にある順序番号である。
(ウ):誤り。プロトコル番号 は、IP ヘッダの中にあり、転送される IP パケットの種別を表している。
(エ):正しい。IPアドレスが送受信の対象コンピュータを識別する情報なのに対して、ポート番号はデータの宛先となるアプリケーションを表す情報である。
OSI基本参照モデルでTCPが属するトランスポート層は、通信の信頼性を確保する機能のほかに、アプリケーション間の通信を実現するという機能がある。
IPアドレスは、パケットを送信元ホストから宛先ホストに届けるための情報で、パケットを送り届けるアプリケーションの情報は含まれていない。
このパケットの宛先となるアプリケーションを指定する情報がポート番号である。

【10】(イ) 
解説 CSMA/CD 方式方式は、ネットワーク上に転送中のデータがないことを確認(キャリア検知)した後、 データを転送する。もし、ネットワーク上でデータの衝突が起きた場合(コリジョンディテクション)は、データを再転送する。

【11】(ア) 
解説(ア):正しい。DHCP( Dynamic Host Configuration Protocol ) は、 各クライアントに、起動時に動的に IP アドレスを割り当てる機能である。一定時間使用しない場合は、 IP アドレスを回収し、他のクライアントに割り当てる。 DHCP サーバは、IP アドレスをクライアント用にいくつかまとめて用意しておく。
(イ):誤り。LDAP( Lightweight Directory Access Protocol ) は、インターネット上にあるディレクトにアクセスするためのプロトコルである。
(ウ):誤り。SMTP( Simple Mail Transfer Protocol ) は、インターネット、イントラネット上で、電子メールを転送するための通信プロトコルである。
(エ):誤り。NAT(Network Address Translation )は、IP アドレスの枯渇を防ぐための手法の1つである。社内、家庭内で、プライベート IP アドレスを使って通信を行い、インターネットに接続するためのグローバル IP アドレスと変換する機能が、NAT である。

【12】(ア) 
解説(ア):正しい。ネットワーク層は、エンドシステム間のデータ伝送を実現するためにルーティングや中継などを行う。
(イ):誤り。アプリケーション層は、各層のうち最も利用者に近い部分であり、ファイル転送や電子メールなどの機能が実現されている。
(ウ):誤り。物理層は、物理的な通信媒体の特性の差を吸収し、上位の層に透過的な伝送路を提供する。
(エ):誤り。データリンク層は、隣接ノード間の伝送制御手順(誤り検出、再送制御など)を提供する。

【13】(イ)
解説(ア):誤り。ゲートウェイは、異なるプロトコル同士の接続などを行う機器であり、全階層(主にトランスポート層より上)を認識する。
(イ):正しい。ブリッジは、OSI基本参照モデルの第2層であるデータリンク層で動作し、ネットワークを流れるMACフレーム(イーサネットフレーム)内のヘッダ情報に基づいて通信を中継する機器である。
MACフレームを受け取ったブリッジは、ヘッダ情報内のMACアドレスと自身がもつMACアドレステーブルに基づき、宛先が存在するポートのみにMACフレームを送出す。
(ウ):誤り。リピータは物理層を認識し、ネットワークに流れる電流の増幅及び整流を行う機器である。
(エ):誤り。ルータは、OSI基本参照モデルの第3層であるネットワーク層で動作し、ネットワーク流れるパケットのIPアドレスを見てパケットの送り先を決める機器である。

【14】(ア) 
解説 ルータは、インターネット層に属する。IP は、TCP パケットをさらに小さな IP パケットに分割する。IP パケットのヘッダには、「あて先 IP アドレス」が含まれている。

【15】(イ) 
解説(ア):誤り。DHCP( Dynamic Host Configuration Protocol )は、 各クライアントに、起動時に動的にIPアドレスを割り当てる機能である。一定時間使用しない場合は、 IP アドレスを回収し、他のクライアントに割り当てる。 DHCP サーバは、IP アドレスをクライアント用にいくつかまとめて用意しておく。
(イ):正しい。NAPT( Network Address Port Translation、IP マスカレード)は、複数のプライベート IP アドレスが付与された機器をインターネットに接続するために、 IP アドレスとポート番号を使って、グローバル IP アドレスへ変換する機能である。
(ウ):誤り。PPPoE( Point to Point Protocol over Ethernet )は、ADSL 接続サービスで使用されている2点間の通信を行う手法である。
(エ):誤り。パケットフィルタリングは、ルータやファイアウォールが持っている機能の1つである。受信するパケットを検査して通過させるかどうか判断する。パケットのヘッダにはプロトコルや送信元アドレス、送信先アドレスや TCP ポート番号等の情報が含まれており、これが判断基準となる。ネットワークによって処理方法は異なるが、管理者は任意に設定することができる。

【16】(エ) 
解説 NAT(Network Address Translation )は、IP アドレスの枯渇を防ぐための手法の1つである。社内、家庭内で、プライベート IP アドレスを使って通信を行い、インターネットに接続するためのグローバル IP アドレスと変換する機能が、NAT である。
(ア):誤り PROXY サーバの説明である。
(イ):誤り ウィルススキャンの説明である。
(ウ):誤り ファイアウォールのパケットフィルタリングの説明である。
(エ):正しい 

【17】(エ) 
解説(ア):誤り。DHCP サーバは、パソコンなどからの IP アドレス付与の要求に対し、サーバに登録してある IP アドレスの中から使用されていない IP アドレスを割り当てる。
(ウ):誤り。NATは、社内のプライベート IP アドレスをグローバル IP アドレスに変換しインターネットアクセスを可能にする。
(エ):正しい。DNSは、 サーバ ドメイン名やホスト名などと IP アドレスとの対応付けをする。

【18】(ア) 
解説 IPv4 の IP アドレスは、32 ビットの構成になっていて、ネットワークの規模に応じて、クラスAからクラスEに分類されている。
 次世代の IPv6 の IP アドレスは、128 ビットの構成である。
 「(イ)、(ウ)、(エ)」は、IPv4 にもある仕様である。

【19】(ア) 
解説(ア):正しい。DHCP ( Dynamic Host Configuration Protocol ) は、 各クライアントに、起動時に動的に IP アドレスを割り当てる機能である。一定時間使用しない場合は、 IP アドレスを回収し、他のクライアントに割り当てる。 DHCP サーバは、IP アドレスをクライアント用にいくつかまとめて用意しておく。
(イ):誤り。DNS( Domain Name System ) は、ドメイン名を IP アドレスに変換するしくみである。
(ウ):誤り。FTP( File Transfer Protocol ) は、遠隔地のコンピュータと自分のコンピュータとの間でファイルの転送を行うプロトコルである。
(エ):誤り。PPP( Point to Point Protocol ) は、2点のコンピュータやルータを接続するためのプロトコルである。

【20】(エ) 
解説 TCP/IP ネットワーク上ではネットワークが膨大な広さになるため、複数の小さなネットワーク(サブネット)に分割、管理されている。サブネットマスク(subnet mask )とは、このサブネット内の IP アドレスのうち、どのビットをどこのネットワークを識別するネットワークアドレスに使用するかを定義する数ビットの数値のことを指す。
(ア):誤り。外部のネットワークへアクセスする際に、ゲートウェイが1つの IP アドレスを複数のリンクで共用させることを『 IP マスカレード』とよぶ。この場合、同一アドレスを利用しているため、サブネットとの直接の関係はない。
(イ): 誤り。IP アドレスの先頭1〜4ビットは、クラス A 〜 D を識別するために使用している。この4ビットはサブネットマスクではない。
(ウ):誤り。ネットワーク内にある全てのノードに対して、同一の情報を送信することを『ブロードキャスト』とよぶ。同一情報を送信するために、ホスト部のビットは全て“1”となっている。これはサブネットマスクとは異なるものである。
(エ):正しい。ホストアドレス部の情報を分割し、複数のより小さいネットワーク(サブネット)を形成するために使用する情報である。

【21】(ア) 
解説(ア):正しい。ARP(Address Resolution Protocol)は、IP アドレスから MAC アドレスを得るために用いられるプロトコルである。
(イ):誤り。DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、TCP/IP ネットワークにおいて、 IP アドレスを動的に割り当てるプロトコルである。
(ウ):誤り。ICMP(Internet Control Message Protocol)は、 IP のエラーメッセージや制御メッセージを転送するプロトコルである。
(エ):誤り。NAT(Network Address Translation )は、プライベートアドレスをグローバルアドレスに割り当てる仕組みである。

【22】(イ) 
解説 CSMA/CD 方式の LAN で、フレームを送受信するときに、 MAC アドレスによって送信元とあて先の特定を行う。

【23】(ア) 
解説 CSMA/CD( Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection )方式は、ネットワーク上に転送中のデータがないことを確認(キャリア検知)した後、データを転送する。もし、ネットワーク上でデータの衝突が起きた場合は、データを再転送する。一般に CSMA/CD 方式の LAN のデータ伝送速度の最高は 10Mbps である。
(ア):正しい。
(イ):誤り。 CSMA/CD では、伝送路を時分割多重化されない。
(ウ):誤り。 端末がデータの送信権を確保するために、トークンを獲得すのは、トークンパッシング方式である。
(エ):誤り。 端末ごとにタイムスロットを決めて、データを送信する方式は TDMA 方式である。

【24】】(ウ) 
解説 3層クライアントサーバシステムは、「プレゼンテーション層(ユーザインターフェース)」、「アプリケーション層」、「データ層」の3層に分割して構築したシステムである。 Web システムでは、クライアント側である Web ブラウザはプレゼンテーション層、サーバ側の業務処理を行う部分(ア)プリケーションサーバ)はアプリケーション層、データ処理やデータの保管を行う部分(データベースサーバ)はデータ層に位置する。

【25】(ウ) 
解説(ア):誤り。無線 LAN では、機器間の距離に制約ある。通常、ワイヤレス電話の通信できる距離である
(イ):誤り。情報の漏えいや盗聴の可能性がある。
(ウ):正しい。無線 LAN は、赤外線や電波を利用している。
(エ):誤り。電波法の規制を受ける。

【26】(エ) 
解説(ア):誤り。FTPは、File Transfer Protocolの略。ネットワーク上でファイルの転送を行うための通信プロトコル。
(イ):誤り。HTTPは、HyperText Transfer Protocolの略。
WebサーバとWebブラウザがTMLやXMLで記述されたハイパーテキストなど送受信するのに使われるプロトコル。
(ウ):誤り。SMTPは、Simple Mail Transfer Protocolの略。
インターネット環境において、クライアントからサーバにメールを送信したり、サーバ間でメールを転送するのに用いられるプロトコル。

(エ):正しい。Telnet (テルネット) は、IPネットワークにおいて、遠隔地(リモート)にあるサーバを端末から操作できるようにする仮想端末ソフトウェア(プログラム)、またはそれを可能にするプロトコルである。
現在では、認証情報を含め通信を平文で送信するという仕様がセキュリティ上の問題とされていて、Telnetによるリモートログインは推奨されていない。
安全にリモートログインを行うにはSSHなど情報を暗号化して送信する技術を用いることが必要。

【27】 ウ
解説
TCP/IPでは、OSI基本参照モデル各層ごとのヘッダをパケットに付加して次の階層に渡していく。
アプリケーション層で生成されたデータは、トランスポート層でポート番号を含む「TCPヘッダ」、ネットワーク層でIPアドレスを含む「IPヘッダ」、データリンク層でMACアドレスを含む「Ethernetヘッダ」がそれぞれ付加される。
イーサネットフレームは、データリンク層で通信を行うためのEthernetヘッダを付加したデータなので、ヘッダの送出順序はヘッダの付加が新しいものから「宛先MACアドレス、宛先IPアドレス、宛先ポート番号」となる。









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