1st アルバム 「デュオU&U」



W (ダブルユー) の記念すべきファースト・アルバム

選曲が素晴らしいですね。
情熱の花 (1960年ザ・ピーナッツ) から、お誂え向きの Destiny (1991年 中谷美紀)まで
約30年間に渡る幅広い年代の全15曲をセレクトしています。

2曲目 「サウスポー」 (1978年 ピンクレディ)
1970年代に登場、当時の音楽界を席巻した「ピンクレディ」。
「サウスポー」 や 「UFO」 の曲に合わせて、あの振り付けを真似できる人も多いはず。

ユニゾンで歌う 「サウスポー」 は、オリジナルより力強く芯を感じさせる歌唱です。
しかも原曲の良さが少しも失われてないリ・アレンジの妙! 
これまで披露されることのなかった二人の実力がしっかり発揮されているように思います。

3曲目「渚の 『・・・・・』」 (1986年 うしろゆびさされ組)

アニメ 「ハイスクール奇面組」 オープニングテーマ曲。
おニャン子の最強ユニット 「うしろゆびさされ組」 の大ヒット曲。

カヴァー曲の難しさは、曲の持つイメージをいかに引き出してアレンジしてみせるかが
勝負どころで、それがまたカバー曲の面白いところともいえます。
この曲で、二人は見事にそれを証明してくれました。

曲の出だし、「かっこ!」 の発声と3・3・7拍子のパーカッションで、まさに2人は
「うしろゆびサウンド」 を完璧に再現しています。
二人の息の合ったコーラスも完全に仕上がっていて素晴らしいの一言です。

11曲目 「好きよキャプテン」 (1985年 リリーズ)
双子の姉妹デュオ、リリーズの 2ndシングル。80年代中盤を彩る大ヒット曲。

辻希美がメインパートを担当。加護亜依はハーモニーに終始しています。
辻ちゃんの澄んだ歌声の美しさと息の合ったハーモニー。

(というより、ほとんど辻希美ソロといってもよいパート割で、たまにハモッたりという感じ)
ときにせつなくも実にさわやかな佳品に仕上がっています。

とても全曲をレビューしきれませんが、今回のアルバムでは、モーニング娘。やミニモニ。では
味わえなかったものを、二人がこれでもかと言わんばかりに聴かせてくれます。

もちろん曲やアレンジが彼女達に合ってたというのも大きいと思いますが、
それ以上に二人が娘。に在籍していたこの4年間は無駄ではなかったように思われます。

明らかに 「歌い手」 として大きく成長し、晴れてデビューを迎えた二人。
そういったことを充分に再認識させられるアルバムです。



1. 恋のバカンス
   作詞:岩谷時子 作曲:宮川泰 編曲:鈴木"Daichi"秀行
2. サウスポー
   作詞:阿久悠 作曲:都倉俊一 編曲:渡部チェル
3. 渚の『・・・・・』
   作詞:秋元康 作曲:後藤次利 編曲:湯浅公一
4. 白い色は恋人の色
   作詞:北山修 作曲:加藤和彦 編曲:高橋諭一
5. 大阪ラプソディー
   作詞:山上路夫 作曲:猪俣公章 編曲:高橋諭一
6. 待つわ
   作詞:岡村孝子 作曲:岡村孝子 編曲:湯浅公一
7. 淋しい熱帯魚
   作詞:及川眠子 作曲:尾関昌也 編曲:清水俊也
8. かけめぐる青春
   作詞:石原信一 作曲:あかのたちお 編曲:朝井泰生
9. 渚のシンドバッド
   作詞:阿久悠 作曲:都倉俊一 編曲:朝井泰生
10. 恋のインディアン人形
   作詞:さいとう大三 作曲:筒美京平 編曲:朝井泰生
11. 好きよキャプテン
   作詞:松本隆 作曲:松本隆 編曲:酒井ミキオ
12. センチ・メタル・ボーイ
   作詞:売野雅勇 作曲:井上大輔 編曲:市川淳
13. お誂え向きのDestiny
   作詞:川島だりあ 作曲:川島だりあ 編曲:渡部チェル
14. Give Me Up
   作詞:Mario Nigro,Pierre Nigro,M.De San Antonio
   日本語詞:森雪之丞
   作曲:Mario Nigro,Pierre Nigro,M.De San Antonio
   編曲:Laugh&Peace
15. 情熱の花 (PASSION FLOWER)
   作詞:B.Botkin-P.Murtagh-G.Garfield
   日本語詞:音羽たかし、水島哲
   作曲:B.Botkin-P.Murtagh-G.Garfield
   編曲:高橋諭一