22才の別れ
あなたに「さようなら」って言えるのは きょうだけ
明日になって またあなたの 暖かい手に触れたら
きっと言えなくなってしまう そんな気がして
わたしには鏡に映った あなたの姿を見つけられずに
わたしの目の前にあった 幸せにすがりついてしまった
わたしの誕生日に22本の ローソクをたて
ひとつひとつがみんな君の 人生だねって言って
17本目からは 一緒に火をつけたのが きのうのことのように
今はただ五年の月日が ながすぎた春といえるだけです
あなたの知らないところへ 嫁いでゆくわたしにとって
ウウウーウウウウウ…
ひとつだけこんなわたしの わがままきいてくれるなら
あなたはあなたのままで 変らずにいてください そのままで
作詞作曲 伊勢正三 唄 風
「かぐや姫」の解散後、メンバーであった伊勢正三は、元「猫」の大久保一久と共にフォーク・デュオ「風」を結成。
青春の儚さを淡々と綴る作風で人気を博しました。
代表作は何といっても「22才の別れ」。四畳半テイストを濃厚にたたえたこの曲は、男女の別れ、それに伴う女心の切なさを見事に描き切った名曲。
「神田川」と並ぶ70年代フォークの金字塔です。