(1月を迎えて)
1月は正月、陰暦では睦月(むつき)といいます。
陰暦正月は立春をもとにして定めましたから、新年は春でした。
新春や初春というのはそのためです。
年が改まると日の光さえ輝きを増すように感じられます。
初もうで、初荷と、その年の初めてのものには「初」をつけて呼びます。
一年のうちで寒さはもっともきびしく、寒稽古で身体を鍛える若者や
寒さの中にも、華やかな茶の湯の初釜が15日くらいまでに行われます。
信心深い人たちは初薬師、初大師、初金毘羅へと出かけることの多い月です。(福寿草)
(初もうで)
初もうでは、どこの神社、寺院とも人でいっぱいです。でも家族そろって、正月の新鮮な気分でお参りするのはまた格別。
ある年の正月に、浅草に初もうでに行った家族は、人ごみを避けて、隅田川を浜離宮まで川下りしたそうです。
新春の陽光の中、舷側から水しぶきを浴びながら、ゆっくりと両岸を眺めて下る気分は壮快だったとか。
初もうでには、交通の便も事前に調べておきたいものです。たとえば、東京なら隅田川の七福神めぐりなどいかがでしょう。
東武線業平橋駅から、@三囲(みめぐり)神社(恵比寿、大黒)A弘福寺(布袋)B長命寺(弁財天)C白髭神社(寿老人)
向島百花園(福禄寿)そして鐘ヶ淵駅から8分くらいの多聞寺(毘沙門天)のコースです。
○ 東武線業平橋駅は、平成24年 (2012年) 3月17日に「とうきょうスカイツリー駅」に改名されました。