(八十八夜)
立春から数えて八十八日目にあたる日が八十八夜。
「夏も近づく八十八夜」と唱歌にもあるとおり、八十八夜の三日後に立夏となり、この日を境に夏の準備がはじめられます。
農家では「八十八夜の別れ霜」という言葉もあり、このころから農作物の霜害の心配がなくなるので、苗代のモミまきや畑の種まきなどが行われます。
また、八十八は重ねると「米」の文字になることから、農業をはじめるのによい日だという縁起担ぎもあります。
また八十八夜のころは茶摘みの最盛期。
この日に摘んだ茶葉は、特にやわらかく良質です。
八十八が八という末広がりの字が重なって縁起がいいことから、八十八夜に摘んだお茶を飲むと長生きできると伝えられ、
八十八夜のお茶は、神仏に供えたり、目上の方に差し上げる習わしがあります。