アンナ・カリーナ(Anna Karina)

生年月日 : 1940/09/22
出身地 : デンマーク/コペンハーゲン
没年 : 2019/12/14

ヌーベルなんとかの旗手と言われるゴダール監督の奥方である。

1961年、パリで雑誌モデルをしている時に監督と知り合い結婚。

監督の作品に次々と主演して、自由奔放な新しいヒロイン像を確立する。

1961年「女は女である」で、ベルリン国際映画祭主演女優賞を受賞した。

「女は女である」で彼女は、パリのストリップ劇場の踊り子を熱演している。




代表作品

      女と男のいる舗道(Vivre sa vie: Film en douze tableaux)1962年(仏)

レコード店で働くナナ(カリーナ)は、アパート代に困って売春をする。

やがて彼女は、ある青年を愛し、足を洗おうとするが、他の売春業者に売り飛ばされた挙句、
ギャング同士の争いに巻き込まれ殺されてしまう。

アパートで独り暮らしをする前に彼女が主婦だった事が映画の冒頭部で示される。

夫と子供を置いて家を出た彼女は自由に憧れていたのかも知れない。
だが、退屈な人生を抜け出そうとした彼女の未来は決して明るくはなかったのである。

(監督)ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)(出演)アンナ・カリーナ(Anna Karina)
       
       
    気狂いピエロ(Pierrot Le Fou)1965年(仏)

フェルディナン(ベルモンド)は、金が目的でブルジョアの女と結婚する。だが無気力で退屈な
生活にうんざりし、かつての恋人マリアンヌ(カリーナ)と逃避行をはかる。

漫画本を手に、孤島で毎日を楽しむが、マリアンヌはそんな彼を捨て、兄と称する情夫のもとに
去ってしまう。裏切られ、二人を殺害した後、彼はダイナマイトで自殺をはかる。

アンナ・カリーナが演じたのは、男を裏切り、破滅に追い込む運命の女(ファム・ファタール)である。
裏切られた男は、彼女を射殺してしまうが、これは離婚を切り出されたゴダールの腹いせだとの噂もある。

(監督)ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)
(出演)アンナ・カリーナ(Anna Karina)ジャン=ポール・ベルモンド(Jean-Paul Belmondo)
       

小さな兵隊(Le Petit Soldat)1960年
女は女である(Une femme est une femme)1961年(ベルリン国際映画祭主演女優賞)
5時から7時までのクレオ(Cleo de 5 a 7)1962年
女と男のいる舗道(Vivre sa vie: Film en douze tableaux)1962年
シェラザード(Sheherazade)1963年
はなればなれに(Bande a part)1964年
輪舞(La Ronde)1964年
スタンダールの恋愛論(De l'amour)1964年
アルファヴィル(Alphaville, une etrange aventure de Lemmy Caution)1965年
国境は燃えている(Le Soldatesse)1965年
気狂いピエロ(Pierrot le fou)1965年
修道女(La Religieuse)1966年
メイド・イン・USA(Made in U.S.A.)1966年
愛すべき女・女たち 未来展望(Le Plus vieux metier du monde: Anticipation ou lamour en lan 2000)1967年
異邦人(Lo Straniero)1968年
怪奇と幻想の島(The Magus)1968年
冬が来る前に(Before Winter Comes)1969年
悪魔のような恋人(Laughter in the Dark)1969年
アレキサンドリア物語(Justine)1969年
ザルツブルグ・コネクション(The Salzburg Connection)1972年
シナのルーレット(Chinesisches Roulette)1976年
タンジール/復讐の熱い夏…1956(Dernier ete a Tanger)1987年
黒の過程(LOeuvre au noir)1988年
パリでかくれんぼ(Haut bas fragile)1995年
シャレード(The Truth About Charlie)2002年
ぼくセザール 10歳半 1m39cm(Moi Cesar, 10 ans 1/2, 1m39)2003年