エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)

生年月日 : 1932/02/27
出身地 : イギリス/ロンドン
没年 : 2011/03/23

エリザベス・テイラーといえば、恋多き女優としても有名。生涯で7人の相手と8回結婚した。

美女の特権をフルに行使し、夫を変えるたびに女優として成長を遂げた、というべきか。

彼女はロンドン生まれだが、美術商をしていた父の関係で1939年に渡米し、ビバリーヒルズに住む。

女優志望だった母に夢を託され、1942年「There's One Born Every Minute」の端役で女優デビュー。

以降「緑園の天使 1944」「若草物語 1949」「陽のあたる場所 1951」等々、幼い頃から醸し出していた
大人の雰囲気で映画ファンを魅了し「リズ」の愛称で親しまれた。



代表作品

    若草物語(Little Women)1949年(米)

アメリカの作家オルコットの同名小説(1868年)の映画化。マサチューセッツに住むマーチ家の四人姉妹は、
南北戦争に従軍した父の留守宅で、母を助け、貧しいながらも希望をもって暮らしている。

長女のメグ(リー)は、女優志望でしっかり者、次女のジョー(アリソン)は、ボーイッシュな作家志望、
三女のエイミー(テイラー)は、いたずらっ子だが絵の才能がある。そして四女のベス(オブライエン)は、
ピアノが得意で心優しい。

「あしながおじさん」の主人公ジュディは、孤児院育ちのため「若草物語」を読んだことがなく、学友たちから
仲間外れにされるというくだりがある。当時、若草物語といえば女子中高生の必読書であり、愛読書でもあった。

多感な少女たちは、マーチ家の四人姉妹の誰かひとりに共感を抱いて、将来の自分の夢を託していたのである。

(監督)マービン・ルロイ(Mervyn LeRoy)(出演)ジューン・アリソン(June Allyson)
ジャネット・リー(Janet Leigh)エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)
マーガレット・オブライエン(Margaret O'Brien)ロッサノ・ブラッツィ(Rossano Brazzi)
       
       
      花嫁の父(Father of the Bride)1950年(米)

娘のケイ(テイラー)に、突然結婚宣言をされた父親のスタンリー(トレイシー)は驚くが、相手の
青年がしっかりしていたので、まずは一安心だった。しかし、披露宴の招待客の人選でひともめ。

さらに式の直前になって、ケイが「破談にして!」と泣きだし、父親は大慌て。ケイはすぐに相手と
仲直りして、ようやく式が始まったのだが…。

一人娘を結婚させるまでの父親の心理を軸に、あれやこれやを描いたホームドラマ。娘のテイラーの手を
ひく父親役のトレイシーの気恥ずかしいやら、嬉しいやら、ちょっぴり悲しいやらの表情が、実にいい。

(監督)ヴィンセント・ミネリ(Vincente Minnelli)(出演)スペンサー・トレイシー(Spencer Tracy)
ジョーン・ベネット(Joan Bennett)エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)
 
       
       
      陽のあたる場所(A PLACE IN THE SUN)1951年(米)

貧しい育ちのジョージ(クリフト)は、叔父の工場で働いていたが、野心家の青年だった。
身寄りのない娘アリスに妊娠までさせながら、金持ちの令嬢アンジェラ(テイラー)に惹かれる。

彼は邪魔になったアリスを湖で殺そうとするが、その前にアリスがボートから落ち、溺死した。
ジョージは死刑を宣告されるが、アンジェラは彼を信じた。

貧しさの中に埋もれて育った彼は、にわかに陽のあたる場所に出て眼がくらみ、本来の自分を見失ってしまう。
格差社会で身動きのとれない若者の必死のあがきが感じられ、その哀れさがやるせない気持ちにさせられる。

(監督)ジョージ・スティーヴンス(GEORGE STEVENS)
(出演)モンゴメリー・クリフト(MONTGOMERY CLIFT)エリザベス・テイラー(ELIZABETH TAYLOR)
       

There's One Born Every Minute 1942年
家路(Lassie Come Home)1943年
ジェーン・エア(Jane Eyre)1944年
ドーヴァーの白い崖(The White Cliffs of Dover)1944年
緑園の天使(National Velvet)1944年
ラッシーの勇気(Courage of Lassie)1946年
ライフ・ウィズ・ファーザー(Life with Father)1947年
シンシア(Cynthia)1947年
スイングの少女(A Date with Judy)1948年
奥様武勇伝(Julia Misbehaves)1948年
若草物語(Little Women)1949年
Conspirator 1949年
The Big Hangover 1950年
花嫁の父(Father of the Bride)1950年
可愛い配当(Father's Little Dividend)1951年
陽のあたる場所(A Place in the Sun)1951年
クォ・ヴァディス(Quo Vadis)1951年
Love Is Better Than Ever 1952年
黒騎士(Ivanhoe)1952年
The Girl Who Had Everything 1953年
ラプソディー(Rhapsody)1954年
巨象の道(Elephant Walk)1954年
騎士ブランメル(Beau Brummell)1954年
雨の朝巴里に死す(The Last Time I Saw Paris)1954年
ジャイアンツ(Giant)1956年
愛情の花咲く樹(Raintree County)1957年
熱いトタン屋根の猫(Cat on a Hot Tin Roof)1958年
去年の夏 突然に(Suddenly, Last Summer)1959年
スペインの休日(Scent of Mystery)1960年
バターフィールド8(BUtterfield 8)1960年(アカデミー主演女優賞)
クレオパトラ(Cleopatra)1963年
予期せぬ出来事(The V.I.P.s)1963年
いそしぎ(The Sandpiper)1965年
ヴァージニア・ウルフなんかこわくない(Who's Afraid of Virginia Woolf?)1966年(アカデミー主演女優賞)
じゃじゃ馬ならし(The Taming of the Shrew|)1967年
ファウスト悪のたのしみ(Doctor Faustus)1967年
禁じられた情事の森(Reflections in a Golden Eye)1967年
危険な旅路(The Comedians)1967年
The Comedians in Africa 1967年
夕なぎ(Boom!)1968年
秘密の儀式(Secret Ceremony)1968年
1000日のアン(Anne of the Thousand Days)1969年
この愛にすべてを(The Only Game in Town)1970年
Here's Lucy 1970年
ある愛のすべて(X,Y, and Zee)1972年
Under Milk Wood 1972年
Hammersmith Is Out 1972年(ベルリン国際映画祭銀熊女優賞)
夜をみつめて(Night Watch)1973年
別離(Ash Wednesday)1973年
サイコティック(Identikit)1974年
ザッツ・エンターテインメント(That's Entertainment!)1974年
青い鳥(The Blue Bird)1976年
リトル・ナイト・ミュージック(A Little Night Music)1977年
ホールマーク・ホール・オブ・フェイム(Hallmark Hall of Fame)1978年
大統領の堕ちた日(Winter Kills)1979年
クリスタル殺人事件(The Mirror Crack'd)1980年
トスカニーニ 愛と情熱の日々(Young Toscanini)1988年
フリントストーン/モダン石器時代(The Flintstones)1994年