フランソワーズ・アルヌール(Francoise Arnoul)

生年月日 : 1931/06/03
出身地 : アルジェリア/コンスタンティーヌ
没年 : 2021/07/20

幼い頃から映画女優に憧れ、パリの高校を卒業後、演劇研究所で演技を学ぶ。

1949年、ウィリー・ロジエ監督の「難破船(L'Epave)」で主演デビュー。
一躍、フランス映画きっての若手スターとして注目される。

以後「禁断の木の実 1952」「フレンチ・カンカン 1954」「過去をもつ愛情 1955」
などの話題作に出演して活躍。

1956年「ヘッドライト」では、ジャン・ギャバン扮するトラックの運転手に思いを寄せる
女給の役を哀切に演じ、好評を博した。




代表作品

      ヘッドライト(Des Gens Sans Importance)1956年(仏)

初老のトラック運転手ジャンは、食堂の若い女給と恋に落ちる。ジャンが若い恋人と新しい人生を
踏み出そうとしたとき、ジャンは失業、彼女は妊娠していた。

しっとりと濡れたような白黒の映像が、いかにもフランス映画らしい情緒を醸し出している。
ギャバンが、くたびれた中年のトラック運転手を絶妙に演じており、ヒロインのアルヌールが、
父親のいない貧しい境遇だが、明るく生きる田舎娘を健気に演じている。

街道の食堂で出会った二人は、いつしかごく自然に温かい愛情が通い合う。親と子ほど年が
離れているのに、安らぎを求め合う二人の思いが伝わり、観客の心をしっかりとらえている。

(監督)アンリ・ヴェルヌイユ(Henri Verneuil)
(出演)ジャン・ギャバン(Jean Gabin)フランソワーズ・アルヌール(Francoise Arnoul)
       

難破船(L'Epave)1949年
我々はパリへ行く(Nous irons a Paris)1950年
禁断の木の実(Le fruit defendu)1952年
女性の敵(Les Compagnes de la nuit)1953年
上級生の寝室(Dortoir des grandes)1953年
肉体の怒り(La rage au corps)1954年
寝台の秘密(Secrets d'alcove)1954年
フレンチ・カンカン(French Cancan)1954年
ナポレオン(Napoleon)1954年
過去をもつ愛情(Les Amants du Tage)1955年
ヘッドライト(Des gens sans importance)1956年
幸福への招待(Paris, Palace Hotel)1956年
遥かなる国から来た男(Le Pays, d'ou je viens)1956年
大運河(Sait-on jamais...)1957年
女猫(La Chatte)1958年
学生たちの道(Le Chemin des Ecoliers)1959年
爪を磨く野獣(La bete a l'affut)1959年
パリジェンヌ(Les Parisiennes)1961年
フランス式十戒(Le Diable et les dix commandements)1962年
ダイヤモンドに手を出すな(A couteaux tires)1965年
イザベル・アジャーニの 女泥棒(Violette & Francois)1977年