コン・リー(Gong Li、鞏俐)
生年月日 : 1965/12/31
出身地 : 中国/遼寧省
1988年、ベルリン国際映画祭グランプリを受賞した「紅いコーリャン 1987」で女優デビュー。
以降、チャン・イーモウ(張芸謀)監督作品の顔として「菊豆 1990」「紅夢 1991」などに出演し、
同監督の「秋菊の物語 1992」で、ベネチア国際映画祭女優賞を受賞。
1993年、チェン・カイコー(陳凱歌)監督の「さらば、わが愛/覇王別姫」で、カンヌ国際映画祭
グランプリに輝き、名実ともに中国を代表する女優となる。
以後「SAYURI 2005」「ハンニバル・ライジング 2007」など、多数のハリウッド作品にも出演した。
代表作品
紅いコーリャン(紅高梁)1987年(中国) 物語は1920年代の中国山東省の嫁入り風景から始まる。花嫁衣裳のヒロイン(コン・リー)が乗る真っ赤な輿が 緑のコーリャン畑を進む。だが、そんな牧歌的でのどかなムードは、日本軍の侵略と共に打ち破られる。 象徴となるコーリャン畑は無残にも荒らされ、抗日運動家は、みせしめのために残虐な殺され方をする。 中国の映画では、日本人が悪役と決まっている。そして悪役の日本人から民衆を守るのが、毛沢東が率いる紅軍 の兵士たちである。本作「紅いコーリャン」でも、日本軍の残虐非道ぶりが、これでもかと描かれている。 1987年といえば、改革派の胡耀邦が失脚し、学生を中心とした民主化デモが拡大した時期。中国共産党による 思想統制が強化され、文学をはじめ、映画、演劇、音楽などは、厳重に検閲された。 映画でメシを食おうとするかぎり、もっぱら反日愛国映画を、せっせと作らざるを得なかったという事情がある。 (監督) チャン・イーモウ(張芸謀)(出演)コン・リー(鞏俐)ジャン・ウェン(姜文) |
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紅いコーリャン 紅高粱 (1987年)
ハイジャック 台湾海峡緊急指令 代號美洲豹 (1988年)
続・西太后 一代妖后 (1989年)
テラコッタ・ウォリア 秦俑 古今大戰秦俑情 (1989年)
菊豆(チュイトウ) 菊豆 (1990年)
紅夢 大紅灯籠高高掛 (1991年)
ゴッド・ギャンブラー3 賭侠2之上海灘賭聖 (1991年)
秋菊の物語 秋菊打官司 (1992年)ベネチア国際映画祭女優賞
果てぬ想い 醒夢季節 夢醒時分 (1992年)
画魂 愛、いつまでも 畫魂 (1992年)
さらば、わが愛/覇王別姫 覇王別姫 (1993年)
詩人の大冒険 唐伯虎點秋香 (1993年)
項羽と劉邦/その愛と興亡 西楚霸王 (1994年)
シスター・オブ・ドラゴン 天女武闘伝 新天龍八部之天山童姥 (1994年)
活きる 活着 (1994年)
上海ルージュ 揺啊揺!揺到外婆橋 (1995年)
花の影 風月 (1996年)
チャイニーズ・ボックス Chinese Box (1997年)
始皇帝暗殺 荊軻刺秦王 (1998年)
きれいなおかあさん 漂亮媽媽 (1999年)
たまゆらの女 周漁的火車 (2002年)
2046 2046 (2004年)
愛の神、エロス Eros (2004年)
SAYURI Memoirs of a Geisha (2005年)
王妃の紋章 満城尽帯黄金甲 (2006年)
マイアミ・バイス Miami Vice (2006年)
ハンニバル・ライジング Hannibal Rising (2007年)
シャンハイ Shanghai (2010年)
女の心を知っている 我知女人心 (2011年)
妻への家路 帰来 (2014年)
西遊記 孫悟空vs白骨夫人 西遊記之孫悟空三打白骨精 (2016年)
ムーラン Mulan (2020年)。
サタデー・フィクション 蘭心大劇院 (2021年)
カンヌ国際映画祭(Festival de Cannes)
5月の陽光の下、世紀の大スターが一堂に集まるカンヌ国際映画祭。
この期間、早朝から深夜まで、街中が華やかなパーティ会場と化す。
映画祭の象徴となるのが、メイン会場の正面に敷かれるレッドカーペット。
美しいドレスを着飾った各国のスターやセレブが次々と登場するカーペットには、
何百台ものカメラが並び、フラッシュが降り注ぐ。
そこは地球上で最も人々の視線が集まる場所の一つとなっている。
(カンヌ国際映画祭とは)ベネチア・ベルリンとともに世界三大映画祭のひとつ。
第1回は1946年に開催された。審査委員長には著名な映画監督や俳優が担当している。
最高賞パルムドールのほか、監督賞や男優・女優賞などがある。
映画芸術の発展のために設立された映画祭であるが、同時に各国のスターや映画人の
集いの場であり、文化交流の場であることも目ざしている。
(カンヌへアクセス)ニースのコートダジュール国際空港から地中海沿いに車で40分。
カンヌは温暖な気候と美しい海岸沿いの風景が人気で、ニースと並ぶ南仏のリゾート地
として大変人気のある場所。
海岸沿いのラ・クロワゼット通り(Bd. de la Croisette)はカンヌの目抜き通り。
高級ホテルやブランドショップが立ち並び、ヤシや四季折々の花が通りを飾っている。
カンヌのビーチは、ニースの石浜と違い砂浜の海岸。市内48か所あるビーチのうち、
33か所は入場料の必要なプライベートビーチとなっている。
公共のビーチで気軽に遊泳を楽しむこともできるが、カラフルなパラソルの下で
優雅なリゾート気分を味わうのも、カンヌの醍醐味のひとつだ。