ああ離婚 1982年(昭和57年) ドラマ傑作選
宗子(京マチ子)は、ただいま50歳。一人娘の春子(中田喜子)は、
商社マン・洋介(三ツ木清隆)と結婚し、家事に追われることもない。
夫の圭造(佐藤英夫)が定年退職を迎えた日、妹の香子(渡辺美佐子)、
瑶子(長山藍子)らが祝いを述べにやって来た。
だが、肝心の圭造がなかなか帰宅しない。
なんだかシラけた感じで宴会が始まった。
祝宴も終わった深夜、泥酔して帰宅した夫に、宗子は離婚を申し出るのだった。
橋田寿賀子脚本。一人娘が結婚し、結婚26年の妻(50歳)が夫(55歳)の
定年の日に離婚宣言をするという離婚騒動を描いたドラマ。
かつては、浮気や生活費を渡さない、などが離婚理由の上位を占めていたが、
この時期から「性格の不一致」が第一位にあげられるようになった。
性格の不一致とは、いわゆる「ウマが合わない」ことで、経済的な面よりも
夫婦間で精神的絆を重視するようになったことの現れなのかも知れない。
本作は、離婚率が上昇しつつある世相を背景に、離婚に直面している50代・40代
・30代・20代の各世代の夫婦の離婚騒動とその原因を探りながら日常を描いた作品
であり、初めて離婚を正面からとらえたホームドラマとされている。
(制作)TBS(脚本)橋田寿賀子
(配役)佐倉宗子(京マチ子)佐倉圭造(佐藤英夫)西山香子(渡辺美佐子)西山敏之(石浜朗)
崎田瑶子(長山藍子)崎田直人(新克利)香川春子(中田喜子)香川洋介(三ツ木清隆)
春子の舅・香川修吾(大坂志郎)春子の姑・香川久子(赤木春恵)