愛と憎しみの河   1988年(昭和63年)       ドラマ傑作選

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渋沢病院の跡取り息子・新一(宅麻伸)は、有能な医師・敏彦(石田純一)に

かねてから引け目を感じていた。


新一は、敏彦の婚約者で看護婦の志津(黒木瞳)を力づくで犯し、敏彦に

「志津と結婚する」と告げる。


一方、院長の娘・智恵(岡本舞)は、敏彦に熱を上げているが、相手にされない。


敏彦は知人を頼り、長野の病院へ移って一からやり直そうと志津を力づける。

だが、敏彦が病院を辞めると知った智恵は、服毒自殺を図る…。




男女四人の愛と憎悪が渦巻く大映テレビお得意の過激で濃厚な愛憎劇。

哀しい運命に翻弄されるヒロインを黒木瞳が、彼女と仲を裂かれる恋人役を石田純一が熱演。


黒木瞳は、3年前までは宝塚歌劇団の娘役スターだった。

1985年9月、映画女優を志して宝塚を退団。翌年10月に「化身」で映画デビュー。

いきなりそれまでのイメージを覆す大胆なベッドシーンを披露して世間を驚かせた。


その後、NHK朝の連続ドラマ「都の風」に出演し、日本全国に顔を知られた。

現在は演技派女優として各局から引っ張りだこの黒木だが、本作「愛と憎しみの河」でも

儚げな風情のある薄幸のヒロインを巧みに演じている。


石田純一はこの時期、ドラマ「抱きしめたい!」に、浅野温子の恋人役として出演している。

以降、石田は数多くのトレンディ・ドラマに、クールな二枚目役として出演することになった。



(制作)TBS、大映テレビ(脚本)大原豊

(配役)杉原志津(黒木瞳)高木敏彦(石田純一)渋沢智恵(岡本舞)渋沢新一(宅麻伸)

渋沢泰枝(野際陽子)渋沢喜一郎(神山繁)杉原幸代(谷口香)


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