愛と死をみつめて   1964年(昭和39年)       ドラマ傑作選

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大島みち子(大空真弓)は、大学二年生。将来はジャーナリストを志望している。


ある日、彼女は目の痛みを訴える。眼科医へ行くと阪大病院へ行くように指示される。

阪大病院で、病名は骨肉腫だと診断され、緊急入院することに。


みち子は同じ病棟で、浪人生の河野実(山本学)と出会い、互いに意気投合し、文通を始める。


あるとき、みち子は自分の病気を気にして、お互いに都合が悪くなったら別れようと打ち明ける。

河野実は、自分たちの交際に病気は関係ないと言う。


だがその後、みち子の病状は悪化し、主治医は、右目の摘出手術が必要だと告げる。




不治の病と闘いながら若くして逝った大島みち子と、彼女を支え続けた恋人・河野実の実話を、
橋田寿賀子の脚本でドラマ化した純愛作品。


お互いの想いを綴った文通の数は、約三年で計400通を越えた。

顔の半分を切り取るという大手術を受けながらも、愛のために生き続けた大島みち子の
生き様は多くの視聴者の涙と感動を誘った。


ドラマと前後して発刊された原作本(大島みち子・河野実の共著)はベストセラーになり、
同年、日活で公開された同名の映画(吉永小百合・浜田光夫主演)も大ヒット。


さらに、青山和子が歌った「マコ、甘えてばかりで、ごめんね」ではじまる主題歌が、
同年末のレコード大賞を受賞するなど、本作は社会現象となった。
   

 
(制作)TBS(原作)大島みち子・河野実(脚本)橋田寿賀子

(配役)河野実/マコ(山本学)大島みち子/ミコ(大空真弓)大島忠次(清水将夫)大島しげ子(宝生あやこ)
主治医・吉野(戸浦六宏)眼科医・横山(森塚敏)看護婦(長山藍子)



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