赤胴鈴之助 1957年(昭和32年) ドラマ傑作選
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左:お妙(吉永小百合)中央:鈴之助(尾上緑也) |
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日本一の剣士を目指す鈴之助は、江戸で名高い北辰一刀流・千葉周作の道場に入門する。
亡き父親の形見の赤胴を身に着けていた鈴之助は、皆から「赤胴鈴之助」と呼ばれた。
その頃、幕府転覆を狙う「鬼面党」による悪行が世間を騒がしていた。
師匠の千葉周作や兄弟子たちと共に、鈴之助は鬼面党に敢然と挑んでいくのだった。
千葉周作道場で剣を学んだ鈴之助少年が、必殺技の真空斬りで悪と対決する痛快冒険時代劇。
作者の福井英一氏は、熱血柔道漫画「イガグリくん」で知られる人気漫画家だったが、1954年6月
「少年画報」に、新作「赤胴鈴之助」の第一回を掲載した直後、過労のため急死してしまう。
まだ33歳の若さだった。
赤胴鈴之助は、新人漫画家の武内つなよし氏に引き継がれ、その後大人気を博した。
1957年1月からラジオドラマで放送され、当時小学生であった吉永小百合が公募で選ばれて出演。
ラジオのヒットを受けて、1957年10月からテレビドラマ化されたが、ここでもヒロイン役として
吉永が出演している。
こうして赤胴鈴之助は、吉永のラジオとテレビにおける記念すべきデビュー作となった。
(制作)KRテレビ(原作)福井英一、武内つなよし(脚本)松浦健太郎、竹内勇太郎
(主題歌)上高田少年合唱団「赤胴鈴之助の歌」(作詞:藤島信人、作曲:金子三雄)
(配役)赤胴鈴之助(尾上緑也)千葉周作(二本柳寛)お妙(吉永小百合)竜巻雷之進(後藤頼久)
山嵐駄右衛門(竹内良一)宝蔵院岳林坊(大井潤)お信(京千英子)お菊(南条秋子)
赤胴鈴之助の歌