あまちゃん   2013年(平成25年)       ドラマ傑作選

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天野春子(小泉今日子)は、東京・世田谷で、娘のアキ(能年玲奈)と母一人子一人で暮らしている。

春子は若いころ、郷里の三陸を離れ、アイドルを目指して上京するが夢は叶わず、その後結婚する。

夫は個人タクシーの運転手だが、春子とは性格があわず、現在別居中だった。


ある日、春子のもとへ母親の夏(宮本信子)が倒れて危篤とのメールが届く。

24年ぶりに娘を連れて故郷に戻ってきた春子だが、実家には母の姿はなかった。

鍋に火がかけられているのを見た春子は、母がワカメを取りに行っているのではと疑う。


春子に海を見てくるように言われた娘のアキは、そこで海から上がってきた祖母に出会う。

アキは、危篤のはずの祖母が、現役の海女だと知って衝撃を受けるのだった。





岩手県の三陸を舞台に、東京からやってきた一人の少女が海女を目指す成長物語。


高校2年の夏休み、母に連れられ三陸にやって来たアキは初めて祖母と出会う。

現役の海女を続ける祖母の夏は、人生で初めて「カッコいい!」と思える女性だった。


東京では、引きこもりがちだったアキには、田舎町の暮らしの何もかもが新鮮に映る。
そして祖母に弟子入りしたアキは、三陸の海で海女になるために奮闘するのだった。


やがてアキは、地元の海女アイドルとして思いがけず人気を得てしまう。

あるとき、東京の芸能事務所からの誘いを受け、アキは東京へ行ってアイドルに
なりたいという夢を抱くようになる。


それを聞いた母の春子は、アキの芸能界デビューに反対する。

春子もかつてアイドルを目指して上京し、挫折した過去があるからだった。

だが一転、上京を許すことにした。それは果たせなかった自分の夢を娘に託したのだった。



本作は、三陸の街並みなど景観面の美しさだけでなく、海女、三陸鉄道、久慈の琥珀など、
地元の特色や特産をふんだんに盛り込んだ「ご当地感」あふれる作品となっている。


放送終了後、寂しさで落ち込む人が続出し「あまロス症候群」なる言葉まで生まれ、
一種の社会現象ともいえる反響を呼び起こした。

また作品中の独特の方言「じぇじぇじぇ」は、2013年度の流行語大賞を受賞した。
   

 
(制作)NHK(脚本)宮藤官九郎

(配役)天野アキ(能年玲奈)天野春子(小泉今日子/有村架純)天野夏(宮本信子)黒川正宗(尾美としのり)
大向大吉(杉本哲太)足立ユイ(橋本愛)天野忠兵衛(蟹江敬三)足立ヒロシ(小池徹平)水口琢磨(松田龍平)

荒巻太一(古田新太)熊谷美寿々(美保純)安部小百合(片桐はいり)今野弥生(渡辺えり)
鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)足立ユイ(橋本愛)種市浩一(福士蒼汰)



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