あんたがたどこさ 1973年(昭和48年) ドラマ傑作選

補導歴や親との離別など「ちょっとワケアリ」の子供たちを預かっているお寺を舞台にしたドラマ。
寺の住職には森繁久彌が扮し、彼の戦死した息子の嫁役に山岡久乃、そして住職の娘で出戻りの冨士真奈美、
山岡の一人息子・田村亮というのが一家。
ところがこの一家には、その他に全く血縁関係のない五人の娘たちがいる。
両親と死別したり、警察から頼み込まれた、いわくつきの娘たちで、この娘たちを連れて来るのは、
いつも住職で、世話を見て育てたのは、嫁の山岡という仕掛け。
この五人の娘に、上から光本幸子、結城美栄子、和田アキ子、紀比呂子、永野裕紀子が出演。
悲喜こもごもの生活模様を見せながら、現在見失われがちな家族制度の良さを見直してもらおうというドラマ。
老師を気取りながら人間臭さぷんぷんの森繁と、しっかり者だが涙もろい山岡の絶妙なコンビぶりに、
男勝りのハッスル娘・和田アキ子が、ほろっと涙を誘うみなし児の哀しみを見せるあたりが、
このドラマのさわりで、TBSお得意の家族主義番組といったところ。
森繁は役作りのために、所沢のとある禅寺に、三日間泊まり込みで修行し、みっちりお経の勉強をしたらしい。
読経する姿も、何とかサマになった森繁曰く、「猫背気味だった背中が、正座のおかげでピンとしたようだ」
(制作)TBS、テレパック(脚本)高橋玄洋
(主題歌)ザ・ヴァイオレット「あんたがたどこさ」(作詞:星野哲郎、作曲:山本直純)
(配役)林田明経(森繁久彌)林田信子(山岡久乃)林田蓮(冨士真奈美)林田政人(田村亮)青木雪江(光本幸子)
橘春子(結城美栄子)上里田光子(和田アキ子)川村美樹子(紀比呂子)岡島初江(永野裕紀子)北島新吉(財津一郎)
野々村三郎(岡本信人)相沢啓吾(松山英太郎)大藪洋平(前田吟)
