明日、ママがいない   2014年(平成26年)       ドラマ傑作選

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9歳の真希(鈴木梨央)は、養護施設「コガモの家」に入所する。

母親が傷害事件を起こして逮捕されてしまったからだ。


真希は、そこで3人の少女と出会う。3人は互いにあだ名で呼び合っていた。


ピアノが上手なピア美(桜田ひより)、家が貧しいボンビ(渡辺このみ)、
そして、ポストと呼ばれる少女(芦田愛菜)だった。


養護施設を運営するのは、佐々木(三上博史)という施設長だ。





彼は子供たちに「おまえたちはペットショップの犬と同じだ」と言い放つ。

そして里親に引き取ってもらえるよう「かわいげ」を身につけろという。

子供たちは、上手に泣けるようになるまで食事も与えられないのだった。



様々な家庭事情で養護施設に預けられた子供たちが「里親探し」をするという物語。


児童養護施設は、全国に約600あり、約3万人の孤児が入所している。(2014年厚生労働省)

かつて孤児は、戦災孤児や捨て子がほとんどだったが、現在では児童虐待や離婚などで親に
捨てられるケースが急増しているという。本作は、そんな時代背景を反映したドラマである。



第1話の放映後、養護施設「慈恵病院」から、同番組の放映中止を求める抗議の声が寄せられた。

病院側の主張は、ドラマが施設の実態とかけ離れているほか、赤ちゃんポストに預けられた子に
「ポスト」というあだ名が付けられた点などが「視聴者に誤解や偏見を与える」というものだ。


これに対して、日本テレビ側は「ドラマは子供の視点から『愛情とは何か』ということを描くもの
であり、ぜひ最後までご覧いただきたい」と放映中止や謝罪には応じない考えを病院側に伝えた。



第1話には、子供を捨てて再婚する母親が登場する。再婚に支障があるから子供を捨てる。
これは親の身勝手というものであり、親を放棄したも同然だろう。

ドラマは、そんな過酷な現実を、子供ながらに知る事で現実を生きていくストーリーとなっている。

本作は、子供にとって真の幸せは何か、本当の意味の親の愛情とは何かを問いかける作品である。   

 

(制作)日本テレビ(脚本)松田沙也、野島伸司

(配役)キララ/ポスト(芦田愛菜)真希/ドンキ(鈴木梨央)直美/ピア美(桜田ひより)東條優衣子/ボンビ(渡辺このみ)
オツボネ(大後寿々花)ロッカー(三浦翔平)佐々木友則(三上博史)佐々木香織(鈴木砂羽)水沢叶(木村文乃)



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