鉄腕アトム(実写版) 1959年(昭和34年) ドラマ傑作選

ZZZ(スリーゼット)団は、特殊な毒ガスで世界征服を企む国際陰謀組織だ。
彼らは、各国の要人に毒ガスをかがせて廃人にし、世界を我がものにしようと計画している。
世界的科学者のリヨン博士と令嬢ミシェルが一味の要塞に捕らわれてしまう。
博士と令嬢を救出するため、アトムは単身、ZZZ団の要塞へ乗り込む。
そこはガスが自然発生している絶海の孤島だった。(第一部 ZZZ団の巻)
手塚治虫原作の漫画を、実写版として、毎日放送(当時はフジテレビ系列)で放映したもの。
当初のアトムのコスチュームは、プラスチック製の身体にトランクスとブーツを着け、
漫画の原作に近いものだったが、スマートさに欠け、あまり評判がよくなかった。
そこで第二部以降、アトムのコスチュームは、レザー風のジャケットにマフラー姿に変更され、
見た目にも良くなり、また動きもスムーズで好感度が上がった。
アトムが空を飛ぶシーンの撮影には、人形を使ったり、アトムが立った姿を映し、その画像を
横にして空と合成したりと、かなり苦労のあとが伺える。
こんな実写版アトムだが、全65回という一年以上の放映となり、当時のテレビドラマとしては
好評で再放送もされた。
しかし、人気作となったものの、原作者の手塚治虫は「原作のイメージとかけ離れている」
と満足せず、4年後のテレビアニメ「鉄腕アトム」の制作に繋がったといわれている。
(制作)MBS(毎日放送)三笠映画、松崎プロ(原作)手塚治虫(脚本)渋谷五十八
(主題歌)中島そのみ「鉄腕アトム」(作詞:青木義夫、作曲:益田克幸)
(配役)鉄腕アトム(P川雅人)お茶の水博士(田中明夫)その夫人(田上嘉子)伴俊作(富永一矢)
リヨン博士/ZZZ団総統(ピーター・ウィリアムス)娘ミシェル(サディア・アルテンバイ)一本足(高橋正夫)
