アタックNo.1 1969年(昭和44年) ドラマ傑作選
結核の療養のため富士見学園に転校してきた鮎原こずえは、ひょんなことから不良グループを
率いてバレーボール部と対決することに。
バレーボール未経験の不良たちを指導しつつ試合に挑むが、その技量を認められ新キャプテン
としてバレー部に迎えられる。
こずえの抜擢は、バレー部を支配しようとする大富豪の娘・早川みどりと激しく衝突するが、
バレーボールの試合を通じて二人は熱い友情に目覚める。
1968年1月から「週刊マーガレット」に連載された浦野千賀子の同名スポーツ漫画のテレビアニメ化。
本作は、バレーボールで活躍する主人公の少女が試練に耐え、勝ち抜いていくというストーリーだが、
当時少年マンガの世界で絶大の人気を誇った「巨人の星」と同じスポーツ根性ものが、初めて少女の
世界にも入り込んだ事例として興味深い。 (なお「サインはV」は、1968年10月連載開始であった)
とりわけ「苦しくたって 悲しくたって コートのなかでは 平気なの」で始まる有名な主題歌は、
この作品のテーマでもある「スポ根精神」を端的に表現しているといえる。
(制作)フジテレビ、東京ムービー(原作)浦野千賀子(脚本)辻真先
(主題歌)大杉久美子「アタックNo.1」(作詞:東京ムービー、作曲:渡辺岳夫)
(配役)鮎原こずえ(声:小鳩くるみ)桂城由美(声:増山江威子)早川みどり(声:坂井すみ江)
本郷俊介(声:仲村秀生)猪野熊監督(村瀬正彦)清水晴子(声:森ひろ子)大沼みゆき(声:栗葉子)