チャコねえちゃん 1967年(昭和42年) ドラマ傑作選
チャコ(四方晴美)は、パパとママ、おばあちゃん、そして健一(宮脇康之)との五人家族。
弟の健一とは、普段は仲がいいのだが、たまにはケンカをしてしまうことも。
その日も口ゲンカをしてしまい、ふてくされて外に飛び出す健一。
健一は、神社の階段に女の子の長靴が片方落ちているのを見つける。
シンデレラの物語を空想しながら喜んで持ち帰った健一は、綺麗に洗って落とし主を探す。
ようやく落とし主を見つけて、その家に長靴を届けた。
だが、その女の子の母親に「本当はあんたが盗んだんじゃないの?」と言われてしまう。
その言い方に、健一の心は深く傷つくのだった。
「チャコちゃん」シリーズの第四作目。この作品から宮脇康之演じるケンちゃんが登場した。
四方晴美演じるおてんば少女・チャコを中心に、平凡な家族五人が繰り広げる日常生活と
子供たちの成長を描いたホームドラマである。
優しいパパとママ、おばあちゃん、そしてチャコちゃん、ケンちゃんという
どこにでもいそうな姉弟の一家は、当時の子供たちの理想のファミリーだった。
当時のドラマといえば「肝っ玉かあさん」や「おやじ太鼓」など、親が中心に話が展開する
家族ドラマが多い中、本作は、子供が主役を演じる元祖「子供ドラマ」だった。
テレビを観ている子供たちは、登場人物に自分たちを投影したり、共感したりしていた。
チャコちゃん、ケンちゃんを演じた四方晴美と宮脇康之のもとには、子供たちから
たくさんのファンレターが殺到したという。
(制作)TBS、国際放映(原作)(脚本)門田俊三
(配役)チャコ(四方晴美)健一(宮脇康之)パパ(佐藤英夫)ママ(高田敏江)おばあちゃん(賀原夏子)秀夫(榊原秀春)
吉川明子(古田和恵)明子の母(筑紫あけみ)お菓子屋のおじさん(磯野秋雄)