美しきチャレンジャー   1971年(昭和46年)       ドラマ傑作選

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高校を卒業したみどり(新藤恵美)は、父親のコネで一流会社に就職が決まる。


だが、ボウリング熱に取りつかれていた彼女は、親に内緒でボウリング部のある

「日本PM商事」に入社してしまう。


会社でのみどりは、部のキャップテン・茜(進千賀子)と、あらゆることで

摩擦を起こしてしまうが、かえってライバルとしてのファイトを燃え立たせ、

ボウラーとして心技ともに成長していくのだった。






この時期、各地にボウリング場が続々オープン、大ブームになった。

テレビのボウリング番組も目白押しで、レギュラー番組だけで10本を超えた。


それも女子プロボウラーの出演がほとんどで、中山律子らのスター選手は、

タレント並みの人気となり、番組の掛け持ちで追いまくられていた。


本作「美しきチャレンジャー」は、ボーリング・ブームに便乗した、女性スポ根もの。


ヒロインは松竹の新藤恵美。コーチ役には、モロボシ・ダン役で知られる森次浩司。

「サインはV」などでお馴染みの魔球が登場し、当時の子供たちに人気を得た番組だ。


第一回の放映では、中山律子、石井利枝、矢島純一ら、プロ選手がゲスト出演している。


部のキャップテンが憎まれ役になるのは、スポ根ものの常套手段だが、単なる悪役にせず、

言動に筋を通して、冷たい感じだけを出すようにしているのは、なかなかいい。

ヒロインの新藤は小柄だが、勝ち気な目つきで適役だ。



(制作)TBS、国際放映(脚本)加瀬高之

(主題歌)新藤恵美「美しきチャレンジャー」(作詩:岩谷時子、作曲:筒美京平)

(配役)小鹿みどり(新藤恵美)高峰明久(森次浩司)七瀬茜(進千賀子)三波玲子(左時枝)

みどりの父(中村竹弥)みどりの母(風見章子)みどりの弟(矢崎知紀)


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