大魔神 1966年(昭和41年) 邦画名作選
時は戦国時代、丹波のある山里の城下に、恐ろしい魔神の伝説があった。
山には魔神の力を封じた石仏があり、領民たちから篤く信仰されていた。
だが丹波の国を治める領主は、領民に重税を課して悪政を行なっていた。
やがて横暴な領主は、領民の信仰の的である石仏の破壊を配下に命じる。
だが石仏の額に杭を打った瞬間、そこから真っ赤な鮮血が流れ落ちる。
すると突如、激しい雷鳴とともに大地が裂け、地面がぱっくりと開いた。
そして領主の配下の者たちは、次々と地割れの中に呑み込まれていく。
石仏の全身が露わになり、恐ろしい形相の巨大な魔神が姿を現した…。
東宝の特撮怪獣シリーズに対抗して、昭和40年「大怪獣ガメラ」を発表した大映が、翌年に
フランス映画「巨人ゴーレム」を題材として製作した、特撮スペクタル時代劇シリーズ第一作。
シリーズの各作品は、独立した物語となっているが、悪人の横暴によって民衆が虐げられると、
穏やかな表情の石仏が大魔神となり、破壊的な力を発揮するという舞台設定を同じくしている。
石仏の顔面をぬぐうと憤怒の形相に変貌したり、足音の轟きの効果など、印象強烈な趣向が多く、
当時の大映京都の時代劇の伝統と、そこで培ったスタッフの高い技術力が伺える作品である。
製作 大映
監督 安田公義
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配役 |
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花房小笹 |
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高田美和 |
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花房忠清 |
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島田竜三 |
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左馬之助 |
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五味龍太郎 |
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花房忠文 |
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青山良彦 |
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小源太 |
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藤巻潤 |
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軍十郎 |
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遠藤辰雄 |
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少年時代 |
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二宮秀樹 |
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巫女 |
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月宮於登女 |
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竹坊 |
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出口静宏 |