2000年12月、BSデジタル放送(NHK、WOWOW、民放各局他)がスタート。


EPG(電子番組表)や番組に連動した情報やニュースをリアルタイムに引き出せるデータ放送、

番組と連動したクイズや人気投票など、テレビの新しい楽しみ方が可能になった。


2001年、天才的バッターのイチローがマリナーズに入団、そのメジャーリーグの試合中継を

見るためにBSデジタル放送の受信契約が大幅に増加。イチローは打者としての功績のほかに、

「BS」というテレビメディアの発展にも貢献した。



2002年3月、110°CSデジタル放送がスタート。


スカパーJSATが運営する衛星放送で、BSデジタル放送が利用する衛星と同じ東経110度に

位置する通信衛星を利用している。

様々な番組や、データ放送など、77チャンネルの多彩な放送が楽しめるメディアである。



2003年12月、地上デジタル放送(NHK、民放各局)がスタート。


高画質のハイビジョン、多国語ステレオなど高品質・多機能音声、データ放送、字幕放送など

デジタル化による可能な限りの機能が盛り込まれている。



2000年代前半の代表的番組は、2000年、「オードリー」(NHK)、「ビューティフルライフ」(TBS)、

「クイズ$ミリオネア」、「やまとなでしこ」(フジ)。

2001年、「ちゅらさん」(NHK)、「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ)、「カバチタレ!」(フジ)。

2002年、「ごくせん」(日本テレビ)、「ランチの女王」、「クイズ!ヘキサゴン」(フジ)、「相棒」(テレビ朝日) 。

2003年、「おしん」(NHK)、「トリビアの泉」、「白い巨塔」、「Dr.コト―診療所」(フジ)、「特命係長・只野仁」(テレビ朝日)。

2004年、「スバリ言うわよ!」、「世界の中心で、愛をさけぶ」(TBS)、「黒革の手帖」(テレビ朝日) など。




2006年4月、携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」が、全国29都府県で放送スタート。


ワンセグ(1seg)はケータイ、カーナビなどの移動する端末で視聴するように作られた規格。

2006年6月に開催されたサッカーW杯の際には、駅のホームなどで視聴する人を多く見かけた。


映像の解像度(320×180)は低いものの、スポーツの試合展開を把握するには十分で、

移動時にニュース番組をリアルタイムでチェックできるのも便利だ。

災害時に電話が混みあって繋がらなくなっても、確実に避難経路や安否情報などを受信できるのも

強みといえる。



2011年7月24日、地上アナログ放送が終了し、地上デジタル放送への完全切替が完了した。

2012年2月29日、東京スカイツリーが完成。(開業は5月22日)

地上デジタル放送はさらにその歩みを進めることになった。



2000年代後半の代表的番組は、2005年、「電車男」(フジ)、「朝ズバッ!」、「ドラゴン桜」(TBS)、「オーラの泉」(テレビ朝日)。

2006年、「功名が辻」、「純情きらり」(NHK)、「アテンションプリーズ」、「のだめカンタービレ」、「結婚できない男」(フジ)。

2007年、「風林火山」(NHK)、「ハケンの品格」、「世界の果てまでイッテQ」(日本テレビ)、「LIAR GAME」(フジ)。

2008年、「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」、「モンスターペアレント」、「ガリレオ」、「薔薇のない花屋」(フジ)。

2009年、「天地人」(NHK)、「白い春」(フジ)、「JIN-仁-」、「深夜食堂」(TBS)、「臨場」(テレビ朝日)など。