道場破り   1982年(昭和57年)       ドラマ傑作選

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上州松下藩の下級武士・三沢伊兵衛(若山富三郎)は、家老の娘・妙(由紀さおり)と駆け落ちし、

信州に近い木賃宿に身を潜めていた。


宿の亭主・多七(花沢徳衛)の勧めで、二人は身の安全のために別々の場所に隠れることにした。

妙は一里ほど離れた温泉宿の女中として働き、一方、伊兵衛は宿に残り、竹とんぼ売りを始める。


伊兵衛は、 関所越えに必要な十両を稼ぐため、賭け試合で浪人・大庭軍十郎(中谷一郎)と立ち会う。

だが実は、軍十郎は藩が差し向けた刺客だった…。




若山富三郎といえば、時代劇では冷徹で容赦のない非情な剣の使い手といったイメージがあるが、

本作では、剣の達人でありながら、善意のかたまりのようなモーレツなお人好し。

その人のよさが原因して様々な苦労をしょいこむ素浪人、三沢伊兵衛を演じている。


同じ木賃宿の住人を助けるために、禁じられた道場破りに手を染める。

その後、幸いなことに、幕府領の代官に腕を認められて仕官の口が決まる。

だがその仕官の寸前、道場破りの事実がバレて、武士らしからぬとして領外追放になってしまう。


原作は、山本周五郎の人情時代小説「雨あがる」(1951年 サンデー毎日)

三沢伊兵衛は、その原作から飛び出して、ひとり歩きをしてしまったキャラクターである。


わずか短編ひとつの登場人物なのに、彼を主人公にしたドラマや映画が数多く制作されている。

最近のドラマでは、藤田まこと、中村玉緒共演の「さらば浪人」(1976年 フジ)がある。



(制作)フジテレビ、松竹(原作)山本周五郎(脚本)小国英雄、瀬川昌治(番組名)時代劇スペシャル

(配役)三沢伊兵衛(若山富三郎)妙(由紀さおり)松葉屋多七(花沢徳衛)大庭軍十郎(中谷一郎)

高島玄蕃(成瀬正)いかけ屋五兵衛(三角八朗)当中軒(三谷昇)猿まわしの吉蔵(谷しげる)


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