幼菌が卵状の外皮(ツボ)に包まれ、その上部が割れてキノコが出てくるテングタケ科のキノコには、必ず根元から下部にツボの残がいがある。
このテングタケ科のキノコは、色彩が鮮やかなものが多く、有毒キノコが多い。
シロタマゴテングタケ (テングタケ科)
笠は、初め卵形、のち平らに開く。表面は白色で、中央部が渋い橙黄色。
柄の上のほうに白いツバがあり、下の根元には白い大きなツボがある。
猛毒、食べると激しい腹痛のあと死亡する。
ドクツルタケ (テングタケ科)
笠は、初め円錐形か釣鐘状で、のちほぼ平らに開く。表面は白く、乾くと光沢がある。
柄の上のほうに白いツバがあり、下の根元には白い大きなツボがある。
猛毒、食べると激しい腹痛のあと死亡する。
ベニテングタケ (テングタケ科)
笠は、初め球状で、のち平らに開き、表面は紅色、のち橙黄色となる。
笠の全面にイボがつく。
柄の上のほうに白いツバがあり、下の根元には白い大きなツボがある。
食べると酩酊状態になり、ふるえ、寒気、めまいを起こす。
タマゴタケモドキ(テングタケ科)
笠の表面中央部はくすんだ橙黄色、周辺は黄色、多少放射状の繊維紋を表すことがある。
下の根元に白色のツボの破片を付着する。
猛毒、食べると激しい腹痛のあと死亡する。
テングタケ(テングタケ科)
笠は、灰褐色で白色のイボをつける。
柄は上部に膜質のツバがあり、根元はふくらみ、リング状のツボがある。
食べると腹痛、おう吐、下痢、けいれん、精神の一時錯乱。
Aヒダがピンクを帯びるきのこ
クサウラベニタケ(イッポンシメジ科)
笠は、やや濃い灰色、乾けば淡色
柄は、ほぼ白色、中空。
食べると嘔吐、下痢の症状。
イッポンシメジ(イッポンシメジ科)
笠は、丸山形から偏平、表面は白色・中央部が黄色。
柄は、白色のツバとはっきりしたツボがある。
食べると嘔吐、下痢の症状。
B枯れ木に生える平らなきのこで柄の中心に黒いしみがあるきのこ
ツキヨタケ (キシメジ科)
名前(月夜茸)のとおり、暗闇ではヒダの部分が発光する。
笠は、半円形で成熟すると紫褐色、
柄は太くて短く、縦によく裂ける。
猛毒、食べると嘔吐、下痢の症状。