ドラゴンボール 1986年 (昭和61年) ドラマ傑作選
人里離れた山奥に住む尻尾の生えた少年・孫悟空。
ある日悟空は、西の都からやって来た少女ブルマと出会う。
彼女は、七つ揃うとどんな願いも叶うという、ドラゴンボールを探しているという。
彼女とともに、悟空もハラハラドキドキの旅へ出発する!
武天老師こと亀仙人、砂漠の盗賊ヤムチャとウーロン…
様々な出会いと冒険を繰り返しながら、二人はドラゴンボールを集めてゆく。
旅の途中、世界征服を企むピラフ一味にドラゴンボールを奪われてしまう。
しかし一味が世界征服の野望を叶える寸前、ドラゴンボールは世界中に散ってしまう。
ウーロンが言い放った下らない願い(笑)が叶って、一味の野望は阻止されたのだった。
石になって散らばっていったドラゴンボールが、力を取り戻すのは一年後。
悟空は今よりもっと強くなるため、亀仙人のもとで修行に励むことにした。
孫悟空、如意棒、キントウン、牛魔王など、誰が見ても元ネタは「西遊記」だと思う。
ただし、内容は全く違い、どんな願いでも叶えられるドラゴンボールを巡っての物語。
とはいえ、元ネタの登場人物名をそのまま使用しているので「馴染みやすさ」という点で
抜群の効果を出すことに成功している。
キャラ名ひとつ取っても、こだわりを持って命名している。
中華料理のピラフにヤムチャにウーロン。ブルマの家族は、ブリーフ、タイツなど下着類。
登場キャラが増えるに従って、いちいちカテゴリ別になっていて、覚えやすさ抜群である。
原作は、1984年から「週刊少年ジャンプ」で連載され、爆発的なヒットを続ける同名漫画作品。
コンセプトは、七つの玉を集めると、どんな願いでもひとつだけ叶うというドラゴンボール。
集めるうちに敵と戦い、また友情なども芽生え、いつしか地球を守る戦いに変化していく。
主人公の悟空は、もちろん無敵という訳ではなく、何度も敗北を喫してしまう。
しかしその度に諦めることなく、修行を重ねて勝利する。悟空だけでなく、登場人物の誰もが
修行で強くなる。努力の大切さが強く感じられるストーリーこそ、この作品の人気の秘訣だ。
(制作)フジテレビ、東映動画(原作)鳥山明(脚本)平野靖士
(主題歌)高橋洋樹「魔訶不思議アドベンチャー!」(作詞:森由里子、作曲:いけたけし)
(配役)孫悟空(野沢雅子)ブルマ(鶴ひろみ)クリリン(田中真弓)亀仙人(宮内幸平)
天津飯(鈴置洋孝)ヤムチャ(古谷徹)チャオズ(江森浩子)ウーロン(龍田直樹)
プーアル(渡辺菜生子)ピラフ(千葉繁)シュウ(玄田哲章)マイ(山田栄子)
ピッコロ(古川登志夫)ベジータ(堀川りょう)