悦ちゃん   1956年(昭和31年)       ドラマ傑作選

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悦ちゃん(松島トモ子)はお転婆でおませな10歳の女の子。


歌がとても上手で、周りのみんなも目が離せない存在。


早くに母親を亡くして、のんびり屋の父親と二人で暮らしている。

が、そこへ突如、父親の再婚話が持ち上がったから、さあ大変。


持ち前の行動力で東京中を奔走、周囲を巻き込みながら最後は驚きの事件が!





1936年(昭和11年)報知新聞に連載された獅子文六の同名小説のドラマ化。


母と死別した悦ちゃんが、父の再婚に悩みながらも継母を迎え入れるまでの成長を描く。

少女スターで名子役として活躍する松島トモ子が、健気で愛らしい悦ちゃんを熱演。



昔から世間では継母と言うと、白眼視したり同情したりする。

ドラマでは、そんな気分を逆転する悦ちゃんの名セリフが飛び出す。


口さがない友だちから「悦ちゃんは、お母さんがママハハでかわいそう」

と言われて憤慨した悦ちゃん、こう答えて見事に反撃する。


「バカねえあんた達! ママハハというのは、ママとハハとが一緒になったンだから

一番いいお母さんなのよ!」



(制作)NTV、電通(原作)獅子文六(脚本)岡田達門

(主題歌)松島トモ子「悦ちゃん」(作詞作曲:原六朗)

(配役)柳悦子(松島トモ子)柳碌太郎(竜崎一郎)婆や(飯田蝶子)日下部薫(南風洋子)

乳母(吉川満子)大工の棟梁(坂本武)新聞記者(船橋元)


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