江戸川乱歩の美女シリーズ   1977年(昭和52年)       ドラマ傑作選

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私立探偵の明智小五郎(天知茂)は、飛行機の機内で、和装の女性と隣あわせになる。

二人は何気ない会話から、お互いの職業を知り、意気投合する。


女性の名前は北見佳子(萬田久子)有名な推理小説家だった。

和やかな会話のうちに空の旅は終わり、明智は帰京した。


事務所へ戻った明智は、北見佳子の推理小説を読み耽っていた。

すると電話が鳴る。なんと北見佳子からの電話だった。

用件は、今夜21時、東洋ホテルの18階に来てほしいというものだった。


だがその夜、ホテルへやって来た明智が聞いたのは、従業員の叫び声だった。

北見佳子が化粧室で、何者かに襲われて首を締められたのだ…。

(第22話 禁断の実の美女)




江戸川乱歩原作の推理小説をベースに、名探偵・明智小五郎が怪奇事件の解決に挑む。

明智小五郎の甘いマスクとダンディな佇まい、そして毎回登場する事件の鍵を握る
謎の美女たちの官能シーンが見どころとなっている。


天知茂にとっては、本作の主人公・明智小五郎が絶好の当たり役となった。

苦み走ったニヒルな表情から醸し出される、彼の独特な雰囲気が作品全体に充満。


変装の名人でもある明智が別人に成りすまし、犯人の前で正体を明かす場面は、
ドラマ最大の見せ場となった。


また、元ドリフターズのメンバー荒井注が波越警部役として登場しており、
ドリフ時代を彷彿とさせるとぼけた演技で笑いを誘った。


 
(制作)テレビ朝日(ANB)(原作)江戸川乱歩(脚本)ジェームス三木


(配役)明智小五郎(天知茂)北見佳子(萬田久子)文代(高見知佳)小林少年(小野田真之)

波越警部(荒井注)黒川純一(レオナルド熊)高杉大作(内田朝雄)高杉孝太郎(中島久之)

高杉裕子(小田桐かほる)根岸咲子(森田理恵)



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