駅路(えきろ)   1982年(昭和57年)       ドラマ傑作選

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東洋銀行営業部長の小塚貞一(田村高広)は、定年の日を迎えた数日後、

旅に出て消息を絶った。


三週間後、貞一は三重県警管内の香落渓で死体となって発見された。

貞一が所持していたと思われる現金700万円が消失していた。


貞一の死後、妻・百合子(河内桃子)と娘の友子(古手川祐子)が残された。

事情を聴いた県警の呼野刑事(大坂志郎)は殺人事件と断定し、捜査を開始。

友子も婚約者の隆二(広岡瞬)の協力を得て、事件の真相を探る。




原作は、1960年「サンデー毎日」に掲載された松本清張の同名短編小説。

ドラマは、ある男が定年退職の数日後、行方不明になるというサスペンス。


彼は真面目に会社に勤続し、浮気もせず、これといった趣味もない。

唯一の手掛かりは、応接間に飾ってあるゴーガンの複製画。


友子の婚約者、隆二は、芸術家の生き様に憧れていたのではないかと推理する。

フランスの画家・ゴーガンは、家庭も仕事も捨て、タヒチに移住した。

彼もゴーガンに倣い、自由を求めて行方をくらましたのではないか、と。


主要なロケ地は、三重県名張市にある断崖が連続する香落渓(こおちだに)

ドラマの終盤、この渓谷のつり橋から、ヒロインが花束を投げるシーンがある。

だが突然、彼女は橋の中央にしゃがみ込んでしまった。

「自分の背より高い所はだめなの」と、高所恐怖症の古手川祐子。



(制作)ANB(全国朝日放送)東映(原作)松本清張(脚本)山田正弘

(配役)小塚貞一(田村高広)妻・百合子(河内桃子)長女・友子(古手川祐子)高城隆二(広岡瞬)

呼野刑事(大坂志郎)北尾刑事(潮哲也)福村慶子(西尾三枝子)福村よし子(吉行和子)山崎(立川三貴)


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