ゲゲゲの鬼太郎 1968年(昭和43年) ドラマ傑作選
強い妖力を持つ幽霊族の最後の生き残り少年・ゲゲゲの鬼太郎。
お化けにゃ学校も試験も無く、いつも気楽にのんびり暮らしている。
しかし、ひとたび妖怪ポストに救いを求める手紙を投げ込めば、
カランコロンという下駄の音と共に彼はやってくる。
協力してくれる正しい心を持った妖怪も少なくない。
鬼太郎の頼りになる知恵袋である父親「目玉おやじ」
砂を武器に戦う「砂かけばばあ」 石になって攻撃する「子泣きじじい」
怒ると怖い「ネコ娘」 鬼太郎を乗せて空を飛ぶ「一反もめん」
そして、巨大な壁となる「ぬりかべ」
損得勘定で敵にも味方にもなる「ねずみ男」の存在も忘れてはいけない。
彼らの戦いは、人間と妖怪が仲良くなるその日まで決して終わることはない。
1960年(昭和35年)水木しげるの「鬼太郎夜話」という妖怪漫画(三洋社刊)が
貸本屋向けに出版された。しかし、当時は全く人気がなかった。
その後「墓場の鬼太郎」とタイトルが変わり、1965年(昭和40年)「少年マガジン」
に連載されるに当たって「ゲゲゲの鬼太郎」と改題された。
これまでの怪奇譚の流れではなく、主人公の鬼太郎が超能力を使って悪い妖怪を
やっつけるというストーリーに変えたところ、子供たちの人気を集めた。
本作はシリーズ化され、1968年から2020年まで52年間、全536話が放映されるという
長寿番組となり、「悪魔くん」(1966年)と並ぶ、水木しげるの代表作となった。
(制作)フジテレビ、東映動画(原作)水木しげる(脚本)辻真先
(主題歌)熊倉一雄「ゲゲゲの鬼太郎」(作詞:水木しげる、作曲:いずみたく)
(配役)鬼太郎(野沢雅子)目玉おやじ(田の中勇)ねずみ男(大塚周夫)ネコ娘(山口奈々)
砂かけばばあ(小串容子)子泣きじじい(永井一郎)一反もめん(杉浦宏策)ぬりかべ(北川国彦)
ゲゲゲの鬼太郎