はっさい先生 1987年(昭和62年) ドラマ傑作選

早乙女翠(若村麻由美)は、女子高を卒業したが、就職口が見つからない。
不況のどん底で「大学はでたけれど」が流行語になるほどの就職難なのだ。
一つだけ教師の口を紹介されたが、大阪にある男だけの中学校という。
いくらなんでも両親が許してくれるわけはない。
ところが、そこの校長が翠の家へやって来て、父の辰吉に直談判を始めた。
障害を乗りこえて理想の教育を追い求める、元気いっぱいの女性教師を描く。
ドラマは、昭和初期、浅草生まれの早乙女翠が、大阪の男ばかりの中学校に英語教師として奉職、
自らの人生を切り開いていった女性の半生記、いわゆる女性版「坊っちゃん」だ。
ヒロインを演じた若村麻由美は、700名のオーディション応募者の中から選ばれた「金の卵」。
仲代達矢が主宰する無名塾出身だが、公演舞台数も二回だけという、全くの新人。身長162センチ、
ふっくらしたイメージから、スタッフが「湯上がりお姉さん」と愛称をつけた。
日舞の坂東流の名取りで、アルト・サックスをこなし、スキューバ・ダイビングを愛する
さわやかな彼女は、朝のドラマにピッタリの現代っ子だ。
なお「はっさい」とは、大阪弁で、お転婆で気が短いことをいう。
語りは「おはなはん」の樫山文枝。
(制作)NHK(脚本)高橋正圀
(配役)早乙女翠(若村麻由美)早乙女辰吉(井川比佐志)早乙女たき(小林千登勢)校長・伴平九郎(中村嘉葎雄)
「森庄」のご寮さん・絹(真野あずさ)絹の夫・森庄助(岸部一徳)庄助の母・ふで(津島恵子)鶴岡亀吉(渡辺徹)
