ハケンの品格 2007年(平成19年) ドラマ傑作選
派遣初日、大前春子(篠原涼子)は、営業部に配属された。
だが春子は、自分の担当以外の仕事はせず、残業もしない。
それを見た販売二課の主任・東海林(大泉洋)は、春子に詰め寄る。
「時給をもらっているのだから、働け!」
すると、春子は東海林をにらみつけて言う。
「主任、この仕事は私の担当ではございません」
「そうか、あんた自分の担当以外はシカトするんだな?」
「はい」
「ケンカ売ってんのか、おまえ!」
「大前、春子です」
「おまえ」ではなく、名前は「おおまえ」なのだ。
愛想のない春子の態度は周囲から反感を買うが、実は春子の正体は
あらゆる資格を持つ「スーパーハケン」であった。
口癖は「〜ですが、それが何か?」
何らかの失敗を冒したときは「私としたことが…」とつぶやく。
コメディタッチであるが、派遣社員が置かれた現状や悩みを
リアルに描いた社会派ドラマでもある。
(制作)日本テレビ(脚本)中園ミホ
(配役)大前春子(篠原涼子)森美雪(加藤あい)東海林武(大泉洋)里中賢介(小泉孝太郎)
浅野務(勝地涼)桐島敏郎(松方弘樹)小笠原繁(小松政夫)一ツ木慎也(安田顕)