花嫁の父   1985年(昭和60年)       ドラマ傑作選

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頼野木家の一人娘・岐子(岡田奈々)の結婚式当日、式場に生花を配達している

トラック運転手の大江(田村高広)は、その頼野木という名前が気になった。


昔、大学教授だったとき、大江は出世のため、妊娠中の恋人を捨てた。

すべてを承知で、その恋人を引き取ったのが、助手の頼野木(高松英郎)だった。


一方、岐子の結婚式場を調べ上げた神田(安藤一夫)は、研ぎ澄ました包丁を

隠し持って式場へと向かう。




神田は、かつて岐子と交際していたのだが、新郎の中山(沖田さとし)に

お株を奪われてしまったのだ。


このとき、式場には、祝儀袋を狙った祝儀泥棒(佐藤B作)が現れた。

張り込みの刑事(岸部シロー)が格闘して逮捕したが、この混乱にまぎれて

岐子にフラれた神田が包丁を手に、岐子めがけて突進してきた…。



ドラマは、着々と幸福な結婚式に近づいてゆく両親と娘、刃物をふところに花嫁と無理心中を

図ろうとする青年、顔も知らずにいた実の娘のため、生命を賭けて、娘の幸せを守ろうとする

老いた父、そして、ご祝儀をネコババする式場荒らしの常習犯、これらの登場人物の物語を

同時進行させながら、巧みにサスペンスを盛り上げている。


タイトルの「花嫁の父」とは、「育ての父親」と「実の父親」の双方を指す。

原作は、赤川次郎の同名短編小説。育ての父親の心情とともに、若き日の過ちで娘と生き別れの

人生を送ることになった実の父親の心情を描き上げたもので、赤川作品の中では異色作といえる。



(制作)フジテレビ(原作)赤川次郎(脚本)木村智美

(主題歌)オフコース「Back Streets of Tokyo」(作詞作曲:小田和正)

(配役)頼野木夏一(高松英郎)妻・絹江(野川由美子)娘・岐子(岡田奈々)中山純一(沖田さとし)

神田規夫(安藤一夫)大江(田村高広)克美(佐藤B作)刑事(岸部シロー)


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