花咲舞が黙ってない 2014年(平成26年) ドラマ傑作選
花咲舞(杏)は、東京第一銀行入行5年目の銀行員。
明るい性格で、客からも同僚からも人気の窓口係である。
ある日舞は、本部の「臨店班」に異動を命じられる。
臨店とは、問題を起こした支店へ行って、指導し解決を図る仕事だ。
舞はそこで、ベテラン行員の相馬健(上川隆也)とコンビを組む。
あるとき、茅場町支店で事務ミスが見つかり、舞と相馬は現場へ向かう。
二人の来訪に、支店長の矢島(羽場裕一)は迷惑顔を浮かべて説明する。
ミスはベテランの窓口係・聡子(木村佳乃)が一人でやったことだという。
だが、聡子の優秀な仕事ぶりを見た舞は、どうしてもそれが信じられずにいた。
そんな中、営業終了後の集計作業で、現金が100万円足りないという事件が発覚する。
聡子が、客の請求より多く払い出してしまう「過払い」というミスを犯していたのだ…。
花咲舞と相馬健のコンビが、銀行内の様々なトラブルを解決してゆく連続ドラマ。
二人が追うのは、全国の支店で起きる事件や不祥事の数々。
現金紛失、横領、情報漏洩、粉飾決算、計画倒産……そして、宿敵・真藤常務の頭取争い。
ヒロインの花咲舞は、地位も権力もない、ただの一行員だ。
だが、上司に対しても間違っていることは「間違っている」と、はっきり言う性格。
銀行のしがらみに捕らわれず、真っすぐに突き進む彼女の気っぷの良さが小気味いい。
本作の平均視聴率は16.0%、最高視聴率18.3%(最終話)の好成績を記録した。
(制作)日本テレビ、AXON(原作)池井戸潤(脚本)松田裕子
(配役)花咲舞(杏)相馬健(上川隆也)真藤毅(生瀬勝久)辛島伸二朗(榎木孝明)芝崎太一(塚地武雅)
花咲幸三(大杉漣)中島聡子(木村佳乃)矢島俊三(羽場裕一)