HERO   2001年(平成13年)       ドラマ傑作選

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久利生公平(木村拓哉)は、青森地検から東京地検にやって来た検察官である。


彼は中卒だが、大学入学資格検定を経て司法試験にパスした努力家の若手検事だ。


久利生が赴任した当日、東京地検のメンバーは、代議士の贈収賄事件で大忙しだった。

そこで、新入りの彼は「下着泥棒事件」を担当することになった。


久利生公平の補佐は、雨宮舞子(松たか子)という女性事務官だった。

久利生と雨宮は早速、下着泥棒の被疑者・田村(酒井敏也)の取り調べを始める。





田村は「当日は家にいた。8時から始まるアニメを見ていたし、ビデオにも録った」と主張。


留守録も可能な事、また田村には痴漢の前歴がある事から、雨宮は彼が犯人と決め付ける。

だが、録画がアリバイの決め手とみた久利生は、田村が録画したと言うビデオを押収する。


その後、田村は不起訴となり釈放された。

事件の当日は、8時から5分ほど、贈収賄事件の臨時ニュースが流れていた。

そのため、いつもなら8時に始まるアニメが、8時5分から放映されたのだ。


押収されたビデオには、臨時ニュースの部分が録画されておらず、ビデオが手動で
録画された事が明らかになったのである。




中卒の型破りな検事・久利生が、常識にとらわれず軽やかに正義を貫く姿を描く。


ダウンジャケットにGパンという、検事らしからぬ服装、扱う事件に大小つけず、
物事の善悪をはっきりさせる姿勢が視聴者の共感を呼んだ。


また、個性豊かなレギュラー陣は、ドラマの群像劇としての側面も際立たせ、
ラブストーリー枠として定着してきたフジテレビ「月9」のイメージを一新。


最高視聴率36.8%、全11話がすべて視聴率30%以上という大ヒットドラマとなった。


本作が人気を集めたことで検察官の職業イメージが良くなったことは確かであり、
キムタク演ずる久利生に憧れて、検察官志願者が増加するという現象も生まれた。
   

 
(制作)フジテレビ(脚本)大竹研

(配役)久利生公平検事(木村拓哉)雨宮舞子事務官(松たか子)中村美鈴検事(大塚寧々)
牛丸豊検事・刑事部部長(角野卓造)江上達夫検事(勝村政信)末次隆之事務官(小日向文世)

芝山貢検事(阿部寛)遠藤賢司事務官(八嶋智人)鍋島利光東京地検次席検事(児玉清
田村(酒井敏也)岬代議士(清水省吾)バーのマスター(田中要次)



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