ヒルストリート・ブルース   1984年(昭和54年)       ドラマ傑作選

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シカゴ、ヒルストリート警察分署の一日は、署員全員が集まる朝礼から始まる。

手にファイルを持った巡査部長が、管内で発生した犯罪と捜査状況を読み上げていく。


集まっている署員は、みな私服で、人種もさまざま。サンドイッチ片手にコーヒーを

すすりながら聴いている奴もいて、とても警官とは思えない輩が多い。

打ち合わせが終り、巡査部長が「みな用心しろよ」と言いながら警官たちを送り出す。


するといきなり、少年院を脱走した少年二人が酒屋に人質を取って立て籠る事件が発生。

現場に駆け付けたヘンリー刑事は、酒屋に電話を掛け、人質犯と交渉しようとするが…。



治安の悪いシカゴの下町「ヒル・ストリート」分署の物語。

あまりにも多忙な署員たちが日々出くわす、様々な出来事が綴られる。

市民トラブル、ギャング団の抗争、人質事件、麻薬、人種差別…。


それら一つひとつの出来事は、アメリカ社会のリアルを反映している。

本作は、特定の主人公を設定しない集団群像劇の原点的な作品として

「L.A.ロー」「NYPDブルー」「ER」「ザ・ホワイトハウス」「CSI」

など、その後の多くの作品に多大な影響を与えたドラマである。


複数の物語が同時進行する複雑なストーリー展開に加え、各キャラクターの

内面に深く切り込んだ本作は高い評価を得、テレビ界のアカデミー賞と

言われるエミー賞を 4年連続で受賞した。



ヒルストリート・ブルース(Hill Street Blues)(制作)NBC(アメリカ)(放映)KTV

(配役)フランク・フリロ署長 (ダニエル・J・トラヴァンティ)(声:宮田光)

フィル・エスターハウス巡査部長(マイケル・コンラッド)(声:中庸助)

ボビー・ヒル (マイケル・ウォーレン)(声:大塚芳忠)ミック・ベルカー (ブルース・ウェイツ)(声:納谷六朗)

ハワード・ハンター (ジェームズ・シッキング )(声:筈見純)ヘンリー・ゴールドブルーム (ジョー・スパーノ)(声:西村知道)

フェイ・フリロ (バーバラ・ボッソン)(声:横尾まり)ニール・ワシントン (トーリーン・ブラック)(声:谷口節)

ジョン・ラルー(キール・マーチン)(声:有本欽隆)レイ・カルタノ (レネ・エンリケス)(声:峰恵研)

ルーシー・ベイツ (ベティ・トーマス)(声:山田栄子)アンディ・レンコ (チャールズ・ハイド)(声:小島敏彦)

ジョイス・ダヴェンポート弁護士 (ヴェロニカ・ハメル )(声:榊原良子)


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