日真名氏飛び出す   1955年(昭和30年)       ドラマ傑作選

直線上に配置



     



日真名真介(久松保夫)は、グラビア雑誌などの写真を請け負うカメラマンである。


彼は、東京・銀座でフォトニュース社を経営する実業家でもある。

だが最近では、依頼を受けて出かける撮影現場では、必ず事件に遭遇してしまう。

そんなときは、やむなく探偵もどきの冒険に身を投じるハメになるのだった。



街頭テレビが登場した頃、マドロスパイプをくわえたダンディなヒーローが現れた。

西部劇の吹き替えで知られる「久松保夫」が扮する素人探偵の「日真名氏」である。


タイトル通り、暇を持て余すカメラマン日真名真介と、ズッコケ助手の泡手大作の
コンビが、いろいろな事件をさばいていくという探偵ドラマ。


本作は、久松演じる日真名氏の明るいキャラクターが受け、推理小説ブームを背景に
人気を高め、平均40%前後の高視聴率を記録するヒット作となった。


日真名氏の会社の近くに、スポンサーである三共ドラッグストアがある。

ここに日真名氏と助手が、毎回必ず一度は訪れてナゾ解きを始め、三共の栄養ドリンク
を飲む、という内容の生コマーシャルが行われた。


久松は西部劇「ララミー牧場」に登場する主役・ジェス(ロバート・フラー)の
吹き替えもやっていた。

そのフラーが、1961年(昭和36年)4月に来日したときに、この番組のスタジオを訪問。
ドラックストアの客として、飛び入り出演してファンを喜ばせた。
   

 
(制作)TBS(KRT)電通(原作)双葉十三郎(脚本)斉藤豊吉
(配役)日真名真介(久松保夫)泡手大作(高原駿雄)



直線上に配置