ひとつ屋根の下 1993年(平成5年) ドラマ傑作選
柏木達也(江口洋介)は、実業団チームのマラソン選手として活躍している。
この度、めでたく結婚することになった彼は、兄弟たちに婚約を知らせにいく。
実は、達也の両親は、七年前に事故で亡くなり、兄弟六人は散り散りになっていた。
達也は、兄弟がもう一度、同じ屋根の下で、一緒に暮らすことを夢見ていた。
だが、幼い頃に生き別れとなったお互いの溝は深く、兄弟たちの反応は冷たかった。
とりわけ四男の文也(山本耕史)は、交通事故が原因で車椅子生活を送っていた。
そこで達也は、保護施設にいた文也を、自宅に引きとることにした。
だが、このことが原因で、達也の結婚は破談になってしまう。
離れ離れになっていた兄弟姉妹が、長男・達也の呼びかけで、再び同じ屋根の下に集まり、
それぞれの胸の内や秘密が、徐々に明らかにされることでストーリーが展開していく。
達也が熱く兄弟の愛を語り、兄弟姉妹が不倫、不良仲間、レイプなど様々な困難や葛藤を
乗り越えて応える姿が、視聴者の共感を呼び、最終回35.9%の高視聴率を記録。
また、主人公・達也のセリフ「そこに愛はあるのかい」は、当時の流行語になった。
前作の「101回目のプロポーズ」の純愛に続く、脚本家・野島伸司のこの兄弟愛のヒットで
トレンディドラマの時代は、完全に終わりを告げた。
(制作)フジテレビ(脚本)野島伸司
(配役)柏木達也(江口洋介)柏木雅也(福山雅治)柏木小雪(酒井法子)柏木小梅(大路恵美)
柏木和也(いしだ壱成)柏木文也(山本耕史)広瀬幸夫(山本圭)榊千鶴(鈴木ほのか)
榊隆雄(川津祐介)日下部哲雄(辰巳琢郎)日吉利奈(内田有紀)