ザ・ヒットパレード 芸能界を変えた男・渡辺晋物語   2006年(平成18年)       ドラマ傑作選

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1958年(昭和33年)11月、名古屋から上京したばかりの17歳の双子の姉妹は、
渡辺晋・美佐夫妻の自宅に寄宿していた。


地元名古屋のナイトクラブで歌のうまい双子がいると評判になり、その噂を耳にした
渡辺プロ創業者の渡辺晋が2人をスカウトしたのである。


渡辺は、2人を自宅に住まわせ、礼儀作法を教え込み、さらに作曲家の宮川泰に師事し、
歌唱レッスンを受けさせた。

双子の姉妹は「ザ・ピーナッツ」と命名され、1959年、日劇のステージに立ち歌手デビュー。

当時、一般に普及しはじめたテレビの成長期に、ザ・ピーナッツは爆発的な人気を誇った。




昭和30年代は、高度成長が本格化した時代だ。

上京して東京を目指したのは、ザ・ピーナッツのふたりだけではない。

集団就職や出稼ぎで、地方から東京を目指す者が地方駅のホームにあふれ、上り列車に
乗り込んだ若者たちは、それぞれの夢を追って東京へ向かったのである。



昭和30年代から50年代にかけて、ザ・ピーナッツ、クレージーキャッツ、ザ・タイガースらを擁して
芸能界を席巻した渡辺プロダクション社長・渡辺晋の一代記を描いたドラマ。


渡辺プロの特筆すべき点は、タレントのマネジメントのみならず、テレビ番組や
レコードの制作まで自社で行なっていたことだ。

もちろん、ナベプロ事件など日本テレビとの確執という負の部分もあったが、それまでの
興行ビジネスを近代的な権利ビジネスに変えた人物として、強いインパクトを後世に残している。

   

 
(制作)フジテレビ、渡辺プロダクション(脚本)矢島正雄
(配役)渡辺晋(柳葉敏郎)渡辺美佐(常盤貴子)宮川泰(近藤芳正)スマイリー小原(宇梶剛士)
伊藤日出代(安倍なつみ)伊藤月子(安倍麻美) 植木等(陣内孝則)



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