池中玄太80キロ 1980年(昭和55年) ドラマ傑作選
池中玄太(西田敏行)は、通信社に勤務する報道カメラマンである。
タンチョウ鶴の写真撮影をライフワークにしていた玄太は、鶴の写真が
きっかけで、3人の娘を持つ未亡人・鶴子(丘みつ子)と結婚する。
だが、最愛の鶴子は、結婚からまもなく脳溢血で帰らぬ人に。
鶴子の親族は、残された3人の娘たちを、玄太から引き離そうとする。
だが、玄太は、血のつながらない娘たちを、自分の手で育てると決意。
不器用な30男と、中学生から幼稚園児までの娘3人という奇妙な家族生活が始まる。
西田敏行のユーモラスで温かみのあるキャラクターと演技、池中玄太と娘たちの
ほのぼのとした掛け合いが、笑いと涙を誘った。
シリーズ続編では、西田が歌った主題歌「もしもピアノが弾けたなら」が大ヒット。
さらにNHK紅白歌合戦に出場するおまけもついた。
本作は、西田の初主演にして出世作となり、翌年には大河ドラマ「おんな太閤記」でも
主役に抜擢されるなど、名実ともに西田を国民的俳優へと押し上げるきっかけとなった。
(制作)日本テレビ(NTV)(脚本)松木ひろし
(配役)池中玄太(西田敏行)池中鶴子(丘みつ子)池中絵理(杉田かおる)池中未来(有馬加奈子)
池中弥子(安孫子里香)鳴山暁子(坂口良子)鳴山春江(丹阿弥谷津子)前川秀也(三浦洋一)
杉野透(井上純一)本城理三郎(宇野重吉)飯島歌子(松尾和子)楠英政(長門裕之)秋田チエ(藤谷美和)
(もしもピアノが弾けたなら)