事件記者   1958年(昭和33年)       ドラマ傑作選

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ここは警視庁の一角にある「桜田記者クラブ」即ち特ダネを追う事件記者達の根城である。

日曜日の記者クラブは事件もなく、手持ちぶさたで皆暇をもてあましていた。

そこに殺人事件発生の連絡が入る。


その頃、記者の伊那(滝田裕介)は、キャップの相沢(永井智雄)の家を訪れていた。

彼は、婚約者を連れて、仲人をつとめる相沢と結婚式の相談をしていたのだ。

急遽、事件の知らせを聴いた伊那は、直ちに相沢とともに現場に向かう。




24時間体制で事件を追う警視庁詰め記者たちの活躍を描いたテレビ草創期の人気ドラマ。

脚本は、もと新聞記者だった島田一男が担当し、自らの経験を基にリアリティ溢れるものとなった。


事件をめぐる緊張感とともに、記者クラブ内の和気アイアイとした人間関係が、歯切れのいい
台詞と演出でテンポよく描かれ、息の長い人気ドラマとなった。

ホームドラマでお馴染みの卓袱台の前を開けたショットは、このドラマに始まったとされている。


日テレ「ダイヤル110番」とともに、初期の事件・捜査ものを代表するドラマである。
   

 
(制作)NHK(脚本)島田一男

(配役)相沢(永井智雄)伊那(滝田裕介)八田(大森義夫)長谷部(原保美)荒木(清村耕次)山崎(園井啓介)
村田部長刑事(宮坂将嘉)捜査課長(高島敏郎)お近(坪内美詠子)やす子(川口知子)小牧(宍戸錠)宇都木(久米明)



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