豹(ジャガー)の眼 1959年(昭和34年) ドラマ傑作選

ジンギスカンの血をひく青年・モリー(大瀬康一)がモンゴルから香港にやって来る。
港でモリーは、清王朝の末裔・錦華(近藤圭子)が引き連れる青竜党と、片目の男
ジャガー(天津敏)を首領とする一味に襲われる。
この3種がそろえば、ジンギスカンが隠した巨万の財宝のありかが判るのだった…。
アジアを舞台に、莫大な財宝をめぐる正義と悪漢が入り乱れての争奪戦を描いた冒険活劇。
かつて「少年倶楽部」に連載された高垣眸の同名伝奇冒険小説をドラマ化した作品。
第一部(13話 大陸編)は、モンゴル、香港、上海、南シナ海などアジアが舞台。国内ロケだが、
鳥取砂丘や横浜の赤レンガ倉庫前をモンゴルや香港に見立てて、雰囲気を醸し出している。
第二部(12話 日本編T)は、白装束の謎の男「笹りんどう」が登場し、モリーやその仲間に
なった錦華に味方する。第二部では、蒸気機関車を使ったアクションシーンが伝説となった。
とりわけ、山梨の小梅線を走るSL列車の屋根の上での格闘シーンが凄まじく、大瀬康一や
ジャガーの片腕・ウクラク(赤尾関三蔵)が吹き替えなしで演じている。
トンネル突入前に、お互いに格闘を止めて伏せるというスリリングなシーンは迫力満点だ。
第三部(13話 日本編U)では、強力な助っ人、射撃の名手・殺し屋ジョー(牧冬吉)
が登場する。第三部はアクションがさらにスケールアップ。とにかく派手な大銃撃戦と
アクションてんこ盛りで、一秒たりとも画面から目が離せないほどの緊迫感があった。
なお本作は、新劇出身だった牧冬吉のテレビデビュー作となった。
(制作)KR、宣弘社(原作)高垣眸(脚本)御手俊治、森利夫、中井新一
(主題歌)三船浩、キング小鳩会「豹の眼」(作詞:加藤省吾、作曲:小川寛興)
(配役)モリー(黒田杜夫)/笹りんどう(大瀬康一)錦華(近藤圭子)ジャガー(天津敏)王(三田隆)
張爺(高塔正康)殺し屋ジョー(牧冬吉)ウクラク(赤尾関三蔵)船長(野口元夫)龍婢(津田まりこ)
