かかし半兵衛・無頼旅   1993年(平成5年)       ドラマ傑作選

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旅から旅へとさすらう天涯孤独の素浪人、かかしの半兵衛こと金子半兵衛(渡哲也)

元をただせば、れっきとしたある藩の剣術指南役だったが、お家騒動の巻き添えとなって

妻子を亡くし、いまはやむなく用心棒を稼業としている。


ある日半兵衛は、ひょんなことから旅先で、飯田藩士・等々力松之進(若林豪)と知り合う。

そして、藩の家老から脱藩した家臣・早川一馬(草刈正雄)を捕まえてほしいと依頼される。


半兵衛を狙っていた野呂亀衛門(秋野太作)赤星梅之助(井上順)むささびお銀(十朱幸代)は、

一馬の懸賞金二千両にひかれ、半兵衛に同行することに。



そこに、新婚早々の妻に家出された松之進も加わり、一行は一馬を追って江戸に向かうが…。



渡哲也主演、四匹の用心棒シリーズ第五弾。

渡哲也といえば、アクションものを中心とした現代劇スターというイメージだが、その個性とアクションを

うまく時代劇に結びつけたところに、本シリーズの新鮮味があるようだ。


このシリーズで渡が演じる主人公は、藩の内紛で妻子を斬殺された暗い過去を持つ、天涯孤独の用心棒。

そんな過去から、権力をかさにのさばる悪への怒りは強い。

どこかに孤独の影を漂わせ、無口。そんな設定が渡の個性をフルに引き出している。


事件が終わって去っていく孤独の背中にも、渡の味がにじみ出て、これがまた人気の要素となっている。

今回は、渡らが演じる用心棒が、幕府の陰謀でお家断絶の危機にある信州・飯田藩を助けて波乱万丈。

演出は、東映監督の降旗康男。何回も練り直したという台本の面白さからみて、大いに期待できそうだ。



(制作)ANB(全国朝日放送)東映(脚本)志村正浩

(配役)金子半兵衛(渡哲也)等々力松之進(若林豪)おふう(国生さゆり)早川一馬(草刈正雄

安東帯刀(神山繁)堀石見守(下川辰平)水野越前守(丹波哲郎)脇坂淡路守(萬屋錦之介

野呂亀衛門(秋野太作)赤星梅之助(井上順)むささびお銀(十朱幸代)居酒屋の主人(高松しげお)


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