仮面の忍者赤影 1967年(昭和42年) ドラマ傑作選
豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、ちまたに「金目教」という怪しい宗教が流行っていた。
それを信じない者は恐ろしい祟りに見舞われるという。
藤吉郎は天下平安を願い、飛騨の里の「影一族」に金目教の秘密を探るよう依頼する。
この任務を任されたのが、飛騨の「三つの影」すなわち赤影、青影、白影の三人であった。
週刊少年サンデーに連載された横山光輝の漫画「飛騨の赤影」を原作とした特撮ドラマ。
原作は普通の忍者漫画なのに、ドラマでは奇抜な忍者・忍術が多く描かれ、果ては怪獣、
巨大ロボット(金目像)、UFO(大卍)まで登場するという何でもありの作品だった。
タレントのテリー伊藤などは、時代考証を無視したぶっ飛んだ作品だと批判していたが、
それはそれで原作と異なる面白さがあるため根強い人気を得るに至った。
赤い仮面に赤いマフラーを巻いた赤影は、強くて優しくスマート、女性によくモテた。
少年忍者の青影は、鎖、望遠鏡、通信機などメカニックな小道具を巧みに操る。
ベテラン忍者の白影は、大凧の名手で変装の名人という設定だった。
(制作) KTV(関西テレビ)東映(原作)横山光輝(脚本)伊上勝
(主題歌)ヤング・フレッシュ、ヴォーカル・ショップ「忍者マーチ」(作詞:伊上勝、作曲:小川寛興)
(配役)赤影(坂口祐三郎)青影(金子吉延)白影(牧冬吉)木下藤吉郎(大辻伺郎)
竹中半兵衛(里見浩太郎)織田信長(倉岡伸太郎)甲賀幻妖斎(天津敏)