カミさんの悪口 1993年(平成5年) ドラマ傑作選
小泉由起子(篠ひろ子)は、ヒマと金をもてあましている優雅な専業主婦である。
一戸建てに住み、結婚18年目の夫がいるが、二人の間に子供はいない。
一方、夫の肇(田村正和)は、中堅商社の部長で、会社のOLたちに結構人気がある。
浮気願望もなくはないが、今までそれほど深入りせず、無難に過ごしてきた。
常務の茂木(橋爪功)と社長室長の片桐(角野卓造)とは、大学時代からの友人だ。
この中年三人組は、お互い家も近いことから、カミさんの悪口を言い合う仲だった。
ある日肇は、茂木から、彼の愛人・大場咲(松本明子)の面倒を見てほしいと頼まれる。
引き受けて食事をしたまではいいが、事の成り行きから、彼女は泥酔してしまう。
やむなく彼女を家に連れて帰ることになった肇は、妻・由起子の怒りを買ってしまう。
田村正和と篠ひろ子のW主演。熟年夫婦の日常を面白おかしく描くコメディドラマ。
駆け落ち結婚して18年。子供のいない二人にとって夫婦喧嘩がストレス解消となっている。
一方、同期入社の中年三人組が、飲み屋で顔を合わせて盛り上がるのが「カミさんの悪口」だ。
中年トリオが本音と建前を言い合う男の井戸端会議と、これに負けじとやりあう女房たちとの
テンポの良い展開が好評を博し、平均視聴率19.9%、最高視聴率23.7%を記録した。
(制作)TBS(原作)村松友視(脚本)山元清多
(配役)小泉肇(田村正和)小泉由起子(篠ひろ子)茂木修二郎(橋爪功)茂木スミ江(岡本麗)
片桐安男(角野卓造)大場咲(松本明子)山田雅子(久本雅美)