カミさんと私   1959年(昭和34年)       ドラマ傑作選

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私(伊志井寛)とカミさん(京塚昌子)との間に出来た四人の子供も

次々と結婚。今では七人の孫がいる。

そして、正月四日には末っ子の健二(山本学)も結婚。

これでまた、カミさんと私、水いらずの差し向かいに戻ったわけだ。



1956年(昭和31年)に始まった東芝日曜劇場の初のシリーズものとなった作品。

老夫婦の愛を温かく描いたホームドラマで、伊志井寛と京塚昌子が、淡々として

それでいてほのぼのとした老夫婦を好演。




京塚昌子は当時28歳。この年齢で51歳の白髪夫人を演じている。

京塚を抜擢したのは、番組プロデューサーの石井ふく子。


カミさんのきまり文句に「冗談じゃありませんよ、バカバカしい」が出て来るが、

このセリフが、イヤミがなく、愛嬌よく言える女優、ということで抜擢したという。


この石井・京塚コンビは、後に「肝っ玉かあさん 1968年」で更に一時代を築くことになる。


好評により、1972年(昭和47年)まで、13年間に渡る息の長いシリーズとなったが、

老作家を演じた伊志井寛が亡くなって、番組は打ち切りとなった。




(制作)KRテレビ(原作)土岐雄三(脚本)辻久一

(配役)清水雄吉(伊志井寛)妻・美代(京塚昌子)長男・基一(小山田宗徳)長女・頼子(渡辺千代)

次女・範子(大空真弓)次男・健二(山本学)妻・春子(茅島成美)



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