女監察医 室生亜季子 1986年(昭和61年) ドラマ傑作選
室生亜季子(浜木綿子)は、川越で開業医を営む傍ら地域の監察医も務めている。
ここ最近、病院に来る患者が減っているので、経営が苦しくなっていた。
患者から事情を聞くと、どうやら駅の近くに新しい病院が出来たらしい。
そこで看護婦の立花よう子(三浦リカ)を、新しい病院の視察に行かせた。
するとその病院の医師がイケメンで、とても感じの良い先生だという。
しかも岡崎(岸田敏志)というその医師は、亜季子の恩師の息子だった。
そこで今度は、亜季子が岡崎医師に会いに行った。二人は再会を喜ぶ。
病院へ戻った亜季子のもとへ、警察から監察の依頼がくる。
聞けば、白骨化した他殺死体が畑から見つかったという。
畑の借主は、亜季子の大学時代の恩師・岡崎誠(山田光一)だった。
川越署の警部・浜田(左とん平)は、死体の特徴をもとに岡崎周辺の捜査を始めるが…。
監察医・室生亜季子が物言わぬ死体を手がかりに殺人事件の謎を解き、真相を解明し、
真犯人にせまっていく犯罪捜査ストーリー。
浜木綿子演じる主人公・室生亜季子は、川越に三代続く開業医兼、監察医の二足の
わらじをはく女医である。
監察医とは、死因がはっきりしない遺体を解剖し、死因を解明する医師をいう。
様々な人間関係の絡む事件を、監察医の専門的知識や観察眼などから、物証を積み重ね、
事件の真相に達していくという過程に番組の見どころがあった。
また、主人公・亜季子の歯に衣着せぬストレートな物言いと、左とん平演じる浜田警部の
コミカルな掛け合いが人気となり、視聴率は20%前後を常にキープ。
本作は「火曜サスペンス劇場」で、1986年から2007年まで21年間、全37回に渡り放映され、
シリーズ最多の超ロングラン・シリーズとなった。
(制作)日本テレビ、東映(脚本)宮川一郎
(配役)室生亜季子(浜木綿子)浜田五郎(左とん平)立花よう子(三浦リカ)岡崎昇(岸田敏志)
岡崎誠(山田光一)道場れい子(一色采子)白石美奈子(鮎ゆうき)矢沢吉平(深江章喜)
野口ふさ子(八木昌子)うなぎ屋の主人(藤田まこと)