女監察医 室生亜季子   1986年(昭和61年)       ドラマ傑作選

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室生亜季子(浜木綿子)は、川越で開業医を営む傍ら、地域の監察医も務めている。


ある平日、その日の診療を終えた亜季子のもとへ、警察から監察の依頼がくる。

聞けば、廃車ごと灯油で焼かれた黒こげの焼死体が発見されたという。


亜季子の所見によれば、年齢は40歳ぐらい。ほかに身長、血液型が判明した。


その後、スナックを経営している女性から、警察へ問い合わせがあった。

もしや焼死体は、失踪中の自分の夫ではないだろうか、というものだった。





浜木綿子演じる主人公・室生亜季子は、川越に三代続く開業医兼、監察医の二足の

わらじをはく女医である。

監察医とは、死因がはっきりしない遺体を解剖し、死因を解明する医師をいう。


本作は、物言わぬ死体を手がかりに、監察医の専門的知識や観察眼などから、

物証を積み重ね、事件の真相に達していく過程に見どころがある。


また、主人公・亜季子の歯に衣着せぬストレートな物言いと、相棒の警部(すまけい、

第7作から左とん平)との掛け合いが人気となり、視聴率は20%前後を常にキープ。


本作は「火曜サスペンス劇場」で、1986年から2007年まで21年間、全37回に渡り放映され、

シリーズ最多の超ロングラン・シリーズとなった。



(制作)日本テレビ、東映(脚本)宮川一郎

(主題歌)岩崎宏美「夜のてのひら」(作詞:来生えつこ、作曲:筒美京平)

(配役)室生亜季子(浜木綿子)立花よう子(三浦リカ)田原健造(すまけい)浜田五郎(左とん平)川口刑事(大場順)

生沢教授(北村和夫)北川雅代(柏木由紀子)北川秀夫(五野上力)清水久子(鈴鹿景子)清水仁(横沢祐一)


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