私の家政夫ナギサさん 2020年(令和2年) ドラマ傑作選
相原メイ(多部未華子)は、製薬会社に勤務する28歳のキャリアウーマン。
営業成績は常にトップ。周囲からデキル女と思われているが、実は家事が大の苦手。
家の中は人に見せられないほどぐっちゃぐちゃなのである。
そんなある日の夜、彼女の散らかり放題の部屋に、突然見知らぬおじさんが現れる!
その正体はメイの妹が頼んだ家政夫・ナギサさん(大森南朋)だった。
「おじさんが家にいるなんて、絶対イヤ!」と、メイは受け入れることができない。
たが、ナギサさんの家政夫としての実力は抜群。徐々にメイとの距離も縮まっていく。
仕事はできるのに、家事と恋が不器用なアラサー独身女子のメイが、おじさん家政夫を
雇うことから巻き起こるハートフルラブコメディ!
「家政婦」という言葉からも、日本には「家事は女性がするもの」という風潮がいまだに根強い。
ドラマは、そういった考えに縛られがちな社会に対し「誰でも必要であれば家事を外注していい」
「男性が家事をしていもいい」という性別に捉われない多様な役割分担の在り方を描いている。
外でバリバリ働く女性にとって「苦手な家事を他人にまかせる」というのは、新しい価値観だ。
ナギサさんはスーパー家政夫で、散らかっている部屋があっという間に片づき、仕事から帰ってくると
極上の夕食が用意されている。
おまけに仕事のストレスの相談にも乗ってくれる。働く女性にとって、これ以上のファンタジーはない。
このドラマは家政夫が家事を請け負ってくれる男女逆転のファンタジーだが、将来多くの家庭で男女が
家事を分担する未来図をも提示しているようだ。
また、ナギサさんの癒しパワーは「おじキュン」という流行語を生み、放送後は毎回SNSで盛り上がりを見せた。
(制作)TBS(原作)四ツ原フリコ(脚本)徳尾浩司
(配役)相原メイ(多部未華子)鴫野ナギサ(大森南朋)福田唯(趣里)相原美登里(草刈民代)田所優太(瀬戸康史)
肥後菊之助(宮尾俊太郎)瀬川遙人(眞栄田郷敦)陶山薫(高橋メアリージュン)松平慎也(平山祐介)馬場穣二(水澤紳吾)
堀江耕介(岡部大)天馬あかり(若月佑美)駒木坂春夫(飯尾和樹)吉川かりん(夏子)古藤深雪(富田靖子)