警部補・古畑任三郎 1994年(平成6年) ドラマ傑作選

笹山アリ(古手川祐子)は有能な精神科医。
彼女は、恋人の田代(羽場裕一)に別の女がいることを知ると殺害を決意する。
そして「人を驚かすことが好き」という田代の性格を利用した殺人計画を思いつく。
アリは言葉巧みに田代を誘導し、自分を驚かすためにストッキングを被ってベランダから
部屋に入ってきた彼をバットで殴り殺した。
その後、彼女は警察へ通報し、強盗と間違えたと正当防衛を主張する。
アリの通報を受けて捜査にやって来た古畑(田村正和)は、強盗の侵入経路などに不審を抱く。
(第三話 笑える死体)
警部補の古畑が、その独自の推理で事件を解決するライト感覚の連続ミステリー。
通常、推理ドラマは、犯罪の背後の複雑な人間関係や心理に焦点を当てる。
だが、このドラマは、あらかじめ犯行場面が描写されるため、視聴者は、犯人が
分かっており、古畑がいかに犯人のトリックを見破るかが見どころとなっている。
古畑と犯人とのやり取りを軸に、室内劇が展開される一方、視聴者もゲーム感覚で
謎解きに参加して楽しむことができる。
本作のもう一つの魅力は、毎回登場する犯人役に扮する大物ゲストの顔ぶれである。
精神科医の笹山アリ(古手川祐子)人気コミック作家の小石川ちなみ(中森明菜)、
敏腕弁護士の小清水潔(明石家さんま)など、豪華ゲストが多数登場している。
(制作)フジテレビ(脚本)三谷幸喜
(配役)古畑任三郎(田村正和)今泉慎太郎(西村雅彦)笹山アリ(古手川祐子)
田代慎吾(羽場祐一)患者(花王おさむ)
