結婚   1982年(昭和57年)       ドラマ傑作選

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花田ハナ(赤木春恵)は、18年前、夫と別れ、区役所に勤めながら、四人の娘を育ててきた。

四人の娘たちはすべて未婚。長女・秋子(三田佳子)は、中堅の商事会社に勤めてはや19年。

美貌なのに浮いた話もない。なぜ独身なのか、会社でも不思議がられている。


次女・冬子(小鹿みき)は、家事一切を担当し、三女・夏子(小川知子)は、私立の医科大生、

そして四女・春子(杉田かおる)は、まだ高校生だ。暮らしは決して楽なものではない。


そんな中、酒に酔った秋子を上司の中原一平(新克利)が家まで送ってくる。

ハナは一平と秋子が一緒になってくれたらと願っているのだが…。



ひとつ屋根の下に暮らす母と女ばかりの五人家族が、それぞれ自分の幸せを模索していく姿を描く。


橋田寿賀子の脚本で「女性の眼から見た結婚とは」がテーマ。
出演者もほとんど、女性ばかりなだけに、女の考え方、感じ方が透視できるドラマとなっている。


母親を演じた赤木春恵の、いかにも日常的な演技が親近感をいだかせる。赤木は昨年、大河ドラマ
「おんな太閤記」に秀吉の母親役で出演。橋田寿賀子ドラマには欠かせない女優の一人である。


長女を演じた三田佳子はこの時期、良家の奥様など上品な役どころが多かったのだが、本作では
彼女のコミカルな味がほどよく生かされた役柄で新境地を見せている。



(制作)TBS(脚本)橋田寿賀子

(配役)花田秋子(三田佳子)花田冬子(小鹿みき)花田夏子(小川知子)花田春子(杉田かおる)
花田ハナ(赤木春恵)中原一平(新克利)大野太助(大坂志郎)


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